渋谷放浪記

水曜日に行った東急東横店将棋まつりの続きの話。

将棋まつりは17:00までだが、会場も混んでいたし、里見香奈倉敷藤花も初めて見ることができたので、里見香奈倉敷藤花が一人目にサインをしはじめた15:30頃外に出ることにした。

渋谷に来たのだから映画「HACHI 約束の犬」を観ようという目論見だった。「HACHI 約束の犬」はハリウッド映画でフジテレビ開局50周年記念作品。

フジテレビは古来より、「エイトマン」「みなしごハッチ」など「8」に関わる番組を多く制作してきたので、ハチ公の映画は50周年記念作品として相応しいといえる。

ところが、道玄坂に行けば上映館があるだろうと軽く考えていたのが間違いの始まり。

違う映画。

東口へ行けばなんとかなるだろうと行ってみると、違う映画。

このあたりから焦りはじめる。16:00過ぎが上映開始時刻であるところが多いので。

携帯電話で上映館を調べてみる。

そういえばこの間、バトルロイヤル風間さんはiPhoneで地図を出していた。

私もdocomoで地図を出してみる。映画館を指定すると、現在地からの経路まで地図上に出してくれる。

しかし、地図の縮尺が拡大され過ぎているので、なかなか上映館へ近づくことができない。

私も、20年前までは渋谷で遊んでいたことがあったが、この数年、渋谷は大きく変わってしまった。東口は東急文化会館が無くなったのが大きい。

歩道橋を見上げながら、そういえばこの歩道橋は、映画で梶芽衣子が全力疾走していた歩道橋だと思い出す。

(東映ファン、梶芽衣子ファン、成田三樹夫ファンは必見。「女囚さそり けもの部屋」オープニング。いかにも東映らしい映像。成田三樹夫は、どうみても悪役に見えるが刑事役。渋谷の歩道橋を全力疾走する梶芽衣子、まわりの歩行者はエキストラではなかったらしい。かなりビックリしたと思う。渋谷のシーンは3分10秒から)

そのあとも、諦めきれずに上映館を探したが見つからない。

時刻は16:30。

猛暑でもあるし、落ちつく意味でも「東横店将棋まつり」の会場へ戻ってみようと思った。

会場では、羽生善治四冠と木村一基八段の席上対局の終盤。

ものすごい激戦だったようだ。そして、ものすごい観客数。

戻ってから数手で羽生四冠が投了した。

同じフロアの屋上(?)へ出てタバコを吸う。ファンタオレンジも買う。

携帯電話で、上映館をもう一度調べてみる。

今度は東急百貨店が起点になるので位置関係がわかりやすい。

再度出発。試行錯誤のうえ、上映館にはどうにかたどりついた。

公園通りのそばの華やかな細い通りにある新しそうなビルの中にあった。

幸運にも予告編が開始されてから5分後の時間。

どうせ泣いてしまうのだから、前から3列目に座る。

とてもいい映画だった。号泣度150%。

1987年の「ハチ公物語」の号泣度は250%だったが、これは日本の温帯湿潤性気候とハリウッドの地中海性気候の違いのようなもので、特に気になる差ではない。

お薦めの映画だ。

ちなみに、今までで最も号泣度が高かったのは、NHKのドラマ「大地の子」で全体を通して号泣度500%。

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特に、「兄妹」の回は号泣度800%。