吐いちゃいな

行方尚史八段が五段時代、1999年将棋世界1月号の自戦記より。

今から11年前のことだが、今でも行方八段はこのようなギャグを使っているのだろうか。とても気になる。

(太字が行方五段の文章)

ここ数ヵ月、ミッシェル・ガン・エレファントばかり聴いている。

対局の朝も目覚まし代わりに鳴らしているし、酔っ払ってシンとなった頭に轟いて来るのもミッシェルの爆裂サウンドだ。

「あんなの所詮ワンパターンじゃん」と少し前まで引いて見ていた僕が何故ここまではまり込んでしまったのか分からない。

ミッシェル・ガン・エレファントは日本のロックバンド。1991年に結成し、2003年に解散した。

だが、谷川竜王も耐え、▲6九飛と引いたところでは後手の竜角が重いだけに大変そうで、まさかそこからわずか7手で終局を迎えるとは予想だにしなかった。敗因は▲3七角ではなく、竜王の気持ちの中にあるようだった。

やけに藤井さんが大きく見えた。本当に竜王になっちゃうんだなと思った。全く、打ち上げでバカ話に興じているときは、どうしようもなくオッサン入ってるんだけどな(僕もかな)。

行方五段は飛騨まで竜王戦第3局を見に行っていた。その後、4連勝で藤井猛新竜王が誕生した。

(順位戦)終了後、中座さんや佐藤(紳)君と久々に飲みに出た。途中で木村、野月も合流し、気のおけない顔ぶれを前に僕は久々に酔っ払った。テキーラが滅茶苦茶効いた。珍しく僕は饒舌になっていたが、次第に口数が少なくなり、店を出るころには倒れんばかりだった。まあ、順位戦の後だ。大抵のことは許されるだろう。吐きたいね。吐いちゃいな。ミッシェルの「ハイ!チャイナ!」がコダマした。