加藤一二三九段と石田和雄九段

一昨日の石田和雄九段と昨日の加藤一二三九段の共演。

将棋マガジン1996年8月号、「神吉宏充の禁断の戦法」より。

(太字が神吉六段の文章)

知らない内に焦点がボケてきて、最初の質問が何だったか思い出せないほど、加藤・石田2人の会話は絶妙である。これをテレビでやるから面白い。

古舘伊知郎さんが「石田九段、この会場にいる子供達に一言お願いします」とマイクを渡すと、

「私? ハイ、そうですねえ…うん、そう、いやあ、何ですねえ…うん、そうそう、私は前々から疑問に思っていたことがあるんですよ。加藤さん、あなたに一度聞きたかったんですが、あの序盤の長考ですね、あれは毎回何を考えとるんですか?」

「ハイ、あれはですねえ…」

「あのう、先生方、子供達への一言は?」

私はこの番組を観ていないが、今思えば、観なかったことが本当に残念に思える。

加藤一二三九段と石田和雄九段がキャスティングされた時点で、この番組の成功は約束されたようなものだったのかもしれない。