将棋ペンクラブ会報夏号(通信35号)

先週の土曜日に発送した将棋ペンクラブ会報夏号は44頁のボリューム。

小冊子版である通信(夏号、冬号)は通常32頁なので、今回はかなりの増ページになる。

内容は次のとおり。

関西交流会レポート

伊藤さんによる、5月4日に行われた関西交流会のレポート。

関東交流会レポート

塚崎さんによる、5月22日に行われた関東交流会のレポート。

将棋人生の始まり 第2回「操りお銀」

湯川寿香さんの自伝小説的ノンフィクション。

旅回りの女真剣師、お銀。お銀は黒い眼鏡をかけた目が不自由そうな老人と一緒に行動していたが…。

官能と涙の人情噺。

イラストを担当するバトルロイヤル風間さんは、お銀の刺青を描くのに苦労したという。

私は文章だけを先に見ていたが、お銀の顔が、私の頭の中のお銀のイメージとピッタリだった。

内藤國雄九段の兄弟子だった湯川寿香さんは、奨励会を二段で退会したのち各地を歴遊。その時の体験が今回の連載となっている。

林葉流とキムラ流の激突

林葉直子さんと木村晋介弁護士による飛車落ち戦の観戦記。私が書いた。

林葉さんが、飛車落ち上手とは思えないような積極果敢な攻めを見せる。

木村弁護士はいい斬られ役となったが、両対局者の持ち味がよく出た面白くて型破りな将棋だった。

我が将棋半世記 第1回「人生の隠し味」

東京アマチュア将棋連盟会長、日本アマチュア将棋連盟会長を長く務め、昨年大山賞を受賞した渋谷守生さん(元東京都議会議長、元都議会議員)による自伝。

渋谷さんは先頃、LPSAの最高顧問にも就任している。

LPSAのニュースリリース

連載は5~6回の予定。私は既に全文拝見しているが、非常に面白く興味深い内容が続く。

将棋界のブログ探訪

茂山さんによるブログ探訪記。それぞれのブログ、掲示板に対する率直な思いが語られている。

新聞棋戦は面白い

榊原さんによる、新聞観戦記の楽しみ方。毎日の指了図を次の一手問題と見る視点が面白い。

懐かしい対局場

幹事の荒幡さんによるエッセイ。

荒幡さんの奥様は古手川祐子さんに似た雰囲気だ。

第22回将棋ペンクラブ大賞推薦作一覧

編集後記

湯川博士さんの編集後記を楽しみにしている方も多い。

たまに原稿締切り後の日付のことが書かれているが、先日付の予定を先に書いておいて、その日がきたらその通りにしてしまうところが湯川さんのすごいところ。

例えば、「5/24 仲間と草津温泉。格安旅行で心身ともにリフレッシュ」と書かれているが、旅行に行って気分がリフレッシュできるかどうかは書いている時点では保障はない。

しかし、湯川さんは書いた通り本当にリフレッシュしてきてしまう。