昭和の関西の将棋界には、厳しくてユニークな棋士がたくさんいた。
将棋世界1998年7月号、鈴木輝彦七段(当時)の「棋士それぞれの地平」より。ゲストは福崎文吾八段(当時)。
鈴木 福崎君といえば、記録の時も座布団を敷かないので有名だったね。
福崎 初段の頃、古い会館で練習将棋を指していると本間(爽悦八段)先生、灘(蓮照九段)先生が酔って入ってきて「座布団を敷くような将棋やない」と怒られまして。それからは対局中も敷きませんでした。
鈴木 凄い話だね(笑)。東京なら真に受けないけど。
福崎 それから関西では「畳組」と「座布団組」に分かれて、谷川さんも四段になる2、3ヵ月は「畳組」でした(笑)。
鈴木 畳にじかに座るとシビれませんか。
福崎 それはいいんですけど、ズボンに穴があくので困りました。
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ズボンに穴が開くのはたしかに辛い。
背広の場合なら、もっと穴の開くスピードは速いだろう。
橋本崇載七段のブログでは、対局中にズボンが破けた事例が書かれている。
→ぎゃああ
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昔の話。
職場の直属の上司との朝の会話。
「おい、あの件どうなった?」
「はい、えーと、、あの件って何でしたっけ?」
「あの件って言ったらあの件だよ」
「あっ、あの件ですね。あれはですね・・・・・・・・・・・・」
「どうしたんだ」
私は上司の社会の窓付近を指差して、
「あ、開いています」
「バカ野郎、どうして早く言わないんだ」
上司は顔を少し赤らめて笑いながらファスナーを定位置に戻した。
電車の中では、こういうことは誰も指摘してくれないものなんだな、と思った。