三浦弘行五段(当時)の栄養ドリンク

三浦弘行棋聖が誕生した年の、三浦挑戦者直前インタビュー。

将棋世界1996年8月号、「三浦弘行が羽生善治に再び挑む!」より。

-趣味は。

「よくゲームセンターで麻雀とかやりますけど」

-ファミコンはやらないんですか。

「昔やってましたが、壊れてからやらなくなりました。わざわざ直してまでやろうとは思わないんで」

(中略)

-旅行したり、お酒飲みに行ったりとかは。

「とにかく出不精なんで、あまりめんどくさいことは嫌いなもんで、あまりないです」

-寒がりって聞いてますが。

「いや、そうでもないですが」

-有名な加藤(一二三)先生との「冷房事件」がありましたが(暑がりの加藤九段と三浦五段が対局中に空調のスイッチを互いに切ったりつけたりした事件)。

「本当は僕は全然意識してなかったんですが、ただカゼ引いてて寒かったので消しただけなんです。その時は知らなくて、あの時はまずいことをしたんだなと思ったんですが、加藤先生が私が切った後につけていたのは知らなかったんです」

-対局の時は栄養ドリンク剤を飲まれるそうですが。三千円の”ゼナ”とか。

「そういえばこの間の順位戦で飲んでましたけど。その話は誰から聞きました?」

-いや、お相手の先崎さんからですけど。以前は五千円のを飲んでたとか。

「いや全然ないですよ。どうしてそういう話が出てくるのか(笑)」

-お好きな銘柄とか。

「いや、まあそりゃ飲んでますけど、よくゼナとか」

-三千円のですか。

「いやまあ別に三千円のってことはないですけど」

-でも三千円も出すからには気合が入りますよね、眠くなるわけにはいきませんからねえ。

「ああ、まあ(笑)。しかし細かいことよく知ってますねえ」

(つづく)

—–

”ゼナ”に関するやりとりなど、嘘の苦手な男性が妻に浮気の疑惑を追及されて、ついつい本当のことを喋ってしまう、という雰囲気がある。

「いや、まあそりゃ飲んでますけど、よくゼナとか」なども味がある。

—–

将棋世界の同じ号のカラーグラビア。

 本誌取材で明らかになった対局前の栄養ドリンクは今期第1局でも活躍。見事開幕戦に勝利を収め、シリーズの流れは、俄然面白くなってきた。

三浦五段の栄養ドリンクに関することは、将棋世界編集部の渾身の取材であったことがわかる。

グラビアでもインタビューでも、編集部は栄養ドリンクにかなりの思い入れを持っている。

そして、大崎善生編集長の「編集部日誌」でも。

 野村君が棋聖戦挑戦者の三浦五段にインタビュー。先崎六段から入手した三千円のゼナ情報をぶつけて得意満面。「どうしてそんなことを知っているんですか?」「編集部とはそういう所です」なんていう会話もあったらしい。

タイトルとURLをコピーしました