羽生善治五冠(当時)への35の質問(日常編その1)

林葉直子倉敷藤花(当時)が羽生善治五冠(当時)に質問する。

将棋マガジン1994年1月号、「林葉直子からの35の質問」より。

問9 対局のないときの、理想的な一日の過ごし方は?

羽生 昼までゆっくり寝て、おいしいご飯を食べて、泳いで、好きな本を読んでのんびりする。

問10 20歳の誕生日には何をしていたか?

羽生 覚えていません。

問11 60歳の自分を想像してみて下さい。

羽生 信じられないくらい老けていると思います。

問12 自分の顔を動物にたとえると何?

羽生 犬。(アレッ、私と同じネ!!)

問13 金に糸目をつけずに家を建てるとしたら、どんな家か?

羽生 そうですね。割合さっぱりした家がいいですね。キンキラ系にはしないと思いますよ。和室は必ず。落ち着きますからね。

問14 穀類、野菜、魚、肉。どれが一番好きか?

羽生 魚。刺身よりも焼魚が好き。

問15 身の回りのごくありふれたもので愛着のあるモノは何?

羽生 特にないですね。モノに固執しない質ですから。古くなった洋服などはすぐに処分します。

(つづく)

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この頃の羽生五冠(当時)は、朝食のご飯を炊いて味噌汁と焼き魚を自分で作っていた。

→「朝は自炊。ご飯も自分で炊きます

たしかに、朝から焼き魚を作るというのは、よほど好きでなければなかなかできることではない。

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関西将棋会館の傍、JR福島駅ガード下の「更科食堂」は、森信雄四段(当時)と村山聖少年が毎晩のように二人で夕食を食べた定食屋だ。

故・村山聖九段が何段の頃か、大好きだった羽生善治二冠を夕食に誘って、「更科食堂」で一緒にサンマ定食を食べている。

村山聖九段は、自分の大好きなメニューを羽生二冠にも勧めたわけだが、羽生二冠が焼き魚を大好きなことから、このメニューの選択は大正解だったということになる。