今日は社会人団体リーグ戦最終日。
近代将棋1991年2月号、「第1回オール社会人団体リーグ戦最終結果」より。
平成2年6月にスタートした第1回オール社会人団体リーグ戦もいよいよ最終日を迎え、11月18日に足立区産業振興館で、ブロック最終戦と最終順位決定戦(両ブロックの同順位同士の対戦)が行われた。
Aブロックでは、最終戦を余して既に第1位を決めているリコーが、オール東大と対戦した。
(中略)
結局、リコーは5-2でオール東大を退け、全勝で優勝決定戦に駒を進めた。
また、Bブロックでは日大桜棋会が渋谷守生棋友会を降し、これも全勝で優勝決定戦に進出した。
(中略)
リコーはその強さを発揮して7-0と圧勝し、オール社会人団体リーグ戦の初代優勝チームとなった。また、3位決定戦はオール東大が5-2で西日暮里極真会を降した。
全対局終了後に表彰式が行われ、優勝したリコーは、東京新聞杯、優勝盾の他、副賞として団鬼六氏から鬼六賞9万円、および米1俵を手にした。また、リコーチームからは関東名人戦に2名が招待される。
こうして東京アマチュア将棋連盟、東京新聞共済によるオール社会人団体リーグ戦も第1回が終了した。第2回は平成3年6月から10月まで、4回(1日3試合)に分けて行われる予定である。今回の1位から12位までのチームが1部リーグとなり13位から24位までが2部リーグとなる。また、新規チームは2部リーグあるいは3部リーグ(仮)からの参加となる。
(以下略)
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今年の社会人団体リーグ戦は第24回で、参加は168チーム。
1990年の第1回が24チームなので、23年で7倍の参加チーム数にまで発展した。
東京アマチュア将棋連盟の運営をされている方々には頭が下がる思いだ。
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この社会人団体リーグ戦は、”社会人”と言いながら、学生や児童だけのチーム参加もOKで、職場系、学校OB系、道場系、将棋教室系、将棋サークル系、将棋酒場系など、非常にバラエティに富んだチーム編成となっている。
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20世紀の頃は、社会人団体リーグ戦を略して”社会人リーグ”と呼ばれていたが、最近では”社団戦”と呼ばれることが多いようだ。
私は1997年から出場しているせいか、今でも”社会人リーグ”と言うことが多い。
まあ、マクドナルドをマックと言うかマクドと言うかの違いのようなものだと思う。
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一昨年から将棋ペンクラブチームが社会人団体リーグ戦に参戦したので、私も長らくお世話になっていた「原宿カサブランカ」から昨年、将棋ペンクラブチームへ円満移籍することとなった。
将棋ペンクラブチームは現在、5部リーグの下位の成績。
勝ち負けにはこだわらず、対局を楽しむというのがチーム発足時からのコンセプト。
私も、チームの勝ち負けは全く気にせず、自分の勝ち負けだけを考えて対局をしている。
そういう意味では、チーム戦特有の熱気は感じることはできないけれど、また違った楽しみ方があるものだなと実感している。