内藤國雄九段の谷川浩司棋聖(当時)へのツッコミ

将棋世界1993年7月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 大阪」より。

 感想戦の後、隣で対局が終わった谷川棋聖も内藤九段に誘われてちょっと一杯ひっかけに行く。話題はやっぱり新婚生活に。もちろん口火は我が師匠。

 「どや、新婚生活はええか。なんや聞くところによると、シリにしかれとるそうやないか」

 「いえ、そんなことは」

 「そうかなあ。大盤解説に将棋会館に来るのも、独身時代より遅なったってゆうしなあ。昔は受付より早よ来とったのに・・・。恵子ちゃんが電車の時間調べて、何分の電車なら間に合うって計算してんのか?」

 「いえ、そんな」

 谷川先生は否定しまくるが、フッフッフッ、私は知っている。奥さんが時間を調べてその通り行動しているのを。関西若手の間では、これを「ケイコタイム」と言っているのだ~!

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谷川浩司九段の奥様は、結婚するまで名古屋銀行秘書室に勤務していた。

そういうわけなので、電車の時刻も含めたスケジュール管理はお手の物。

もちろん新婚時代なので、二人が一緒の時間をなるべく長く作りたい、ということからこうなったとも十分に考えられる。

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将棋世界最新号の高橋呉郎さんの「感想戦後の感想」には谷川浩司九段が登場。

今年で盤寿となる高橋呉郎さんの「感想戦後の感想」の連載100回を記念してのことだ。

サブタイトルは『「プリンス」が演じた一世一代の”敵役”』。

19年前の王将戦七番勝負(羽生七冠誕生を阻止した時)を軸とした展開で、非常に印象的な内容。

関西淡路大震災の翌々日、奥様の運転するクルマで対局に向かう話にも心が打たれる。

高橋呉郎さんには、第16回まで将棋ペンクラブ大賞最終選考委員などを務めていただいている。

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谷川浩司棋聖(当時)がそのころ尻に敷かれていたかどうかは別として、一般的に「尻に敷かれやすい男性」の特徴が抽出されたアンケートがある。

調査対象は10代から30代の独身女性183名。

どんな女の子と付き合っても、結局「尻に敷かれる男性」の特徴9パターン

その9個の特徴を見てみたい。

1.よく「いい人」と言われる

女性の声・・・「裏を返せば、『なんでも言うことを聞いてくれる人』かも」

2.優柔不断で一つひとつの決断に時間がかかる

女性の声・・・「何食べるのかくらいスパッと決めてほしい」

3.口論になるのが嫌で、言いたいことを我慢してしまう

女性の声・・・「『なんか言いなよ!』って言っても何も出てこないもん」

4.おっとりしていて、怒っても表情に出さない

女性の声・・・「怖くないから強く言えちゃう。まあ、そこに甘える私もよくないけど…」

5.男性の両親も、父親より母親のほうが強い

女性の声・・・「ご両親の影響は大きいと思う。夫婦関係ならそれが理想かも」

6.勝気な女兄弟にもまれて育ち、「押しが弱いキャラ」が染みついている

女性の声・・・「ウチの弟がそう。すぐ折れる」

7.「ごめんね」が口癖のようになっている

女性の声・・・「『本当に悪いと思ってるの!?』と詰め寄るのがいつものパターンです」

8.尻に敷かれている状態が一番落ち着く

女性の声・・・「相手に決めてもらったほうがラクだからでしょ?」

9.自分の意見をはっきり言う気の強い女の子が好み

女性の声・・・「意志が強い子が好きなんでしょ。なら仕方ないよ」

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「本当に悪いと思ってるの」や「なんか言いなよ」と詰め寄るのは、尻に敷くというよりは、サディスティックな領域に入っていそうだ。

ただし、「本当に悪いと思ってるの」と「なんか言いなよ」の二つの台詞は、甘えた感じで言われたとしたら、それはそれで悪くない。

言い方によって印象がまるで変わる不思議な言葉だ。