先崎学四段(当時)「とりあえず1回戦は勝ちたい。あとは落ちているお金を拾う気持ちで」

将棋世界1989年1月号、第2回アマプロオープントーナメント戦「出場16選手にきく」より。

①抱負(意見、感想等)

  • 佐藤康光四段 ともかく1回戦は勝ちたい
  • 森内俊之四段 アマプロ戦では負けつづけなので、たまには勝ちたい
  • 中田宏樹四段 各誌でアマプロ戦が行われるようになり、またプロの勝率も安定してきたので興味が薄れてきたのでは?
  • 先崎学四段 とりあえず1回戦は勝ちたい。あとは落ちているお金を拾う気持ちで
  • 櫛田陽一四段 優勝以外ありえません。
  • 神崎健二四段 一局一局一生懸命指し、読者に注目される企画になってほしい。
  • 達正光四段 代表に入れて喜んでいる。気を引き締めて挑みたい。
  • 阿部隆四段 アマプロ交流の場ですので楽しく指せればと思います。
  • 古賀一郎アマ 前回の内容はひどすぎた。1位で選んでいただいたので熱戦を演じたい。
  • 谷川俊昭アマ 前回はいまひとつ持ち味が出なかったので今回は良い将棋を指したいものです。
  • 竹中健一アマ 盛り上げるためにも1回勝って抽選といきたいですね。
  • 小林庸俊アマ 数年前から同じ将棋を指し続けていますから、今回もまた同じように
  • 田中保アマ 美しい将棋を指したい
  • 田尻隆司アマ 全力をつくします。前回の轍は踏みたくありません。
  • 野山知敬アマ 非常に面白い企画。一番勝負ならではの迫力、実戦を通じて違いを知ることはアマの励み
  • 平野真三アマ 今後の将棋にプラスになる「何か」を学びたい

②1回戦のアマVSプロの勝敗は?及び理由

  • 佐藤康光四段 プロ5勝、アマ3勝。何となくアマ3強が強そうだから。
  • 森内俊之四段 プロ5勝、アマ3勝。今回は負けそうなプロが多いから。
  • 中田宏樹四段 プロ6勝、アマ2勝。なんとなく
  • 先崎学四段 プロ4勝、アマ4勝。
  • 櫛田陽一四段 プロ6勝、アマ2勝。
  • 神崎健二四段 プロ6勝、アマ2勝。前回よりアマ側が勝つだろう。でも3勝以上は難しそう。
  • 達正光四段 プロ6勝、アマ2勝。
  • 阿部隆四段 ? やってみなければと思います。
  • 古賀一郎アマ プロ7勝、アマ1勝。やはりプロ側が強い。アマ1勝は単なる希望。
  • 谷川俊昭アマ プロ5勝、アマ3勝。前回よりはメンバー的に勝てそうです。
  • 竹中健一アマ プロ5勝、アマ2勝(自分を除いて)。最低2勝という期待。
  • 小林庸俊アマ アマ1勝以上。一人ぐらいは……
  • 田中保アマ プロ6勝、アマ2勝。なんとなく
  • 田尻隆司アマ プロ5勝、アマ3勝。希望的観測です。
  • 野山知敬アマ プロ5勝、アマ3勝。最近のアマプロ戦平均勝敗はこんなもの?
  • 平野真三アマ プロ7勝、アマ1勝。前回同様、1試合ぐらいフロック勝ちはあるだろう。

③誰が優勝するか

  • 佐藤康光四段 おそらくプロ側から出るでしょう。
  • 森内俊之四段 アマプロ戦には無敵の強さを誇る先崎四段。
  • 中田宏樹四段 -
  • 先崎学四段 チャンスは平等、しかし佐藤四段でしょう。
  • 櫛田陽一四段 当然自分!
  • 神崎健二四段 -
  • 達正光四段 佐藤君か森内君でしょう。
  • 阿部隆四段 一番強い人。
  • 古賀一郎アマ 先崎四段
  • 谷川俊昭アマ 佐藤四段
  • 竹中健一アマ 森内四段かアマに強いタイプの先崎四段
  • 小林庸俊アマ 意外な人が優勝しないとおもしろくないでしょう
  • 田中保アマ わかりません
  • 田尻隆司アマ 佐藤四段
  • 野山知敬アマ -
  • 平野真三アマ 多分プロの方
将棋世界同じ号掲載の写真

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結果は、1回戦はプロの全勝。

優勝は達正光四段、準優勝は神崎健二四段。

優勝候補にあげられていた森内俊之四段は準決勝で達四段に、佐藤康光四段は2回戦(準々決勝)で達四段に、先崎学四段は2回戦(準々決勝)で櫛田陽一四段に、櫛田四段は準決勝で神崎四段に敗れている。

いかに予想というものが難しいかがわかる。

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森内四段の、

「アマプロ戦では負けつづけなので、たまには勝ちたい」

「今回は負けそうなプロが多いから」

「アマプロ戦には無敵の強さを誇る先崎四段」

真面目に回答しているのに、微妙な可笑しさが感じられる。