羽生善治三冠が渡辺明王将に挑戦する王将戦、第1局は静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」で行われる。
「二の丸茶室」は、掛川城天守閣の西側にある2002年3月に完成した木造平屋建、一文字葺の伝統的な数寄屋造りの建物。
普段は入館料500円で、気軽に楽しめる「お茶体験」や四季折々のお菓子を味わうことができる。
掛川城は、室町時代、駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、家臣の朝比奈氏に命じて築城させたのがはじまりで、戦国時代には、山内一豊が城主として在城し、城の改築を手掛けた。
しかし、1854年の地震により倒壊し、その後は天守の再建は行われず、天守台などが残るのみだった。
現在の掛川城は、市民からの寄付などにより1994年4月に木造天守閣として再建された。
大盤解説会会場の「大日本報徳社大講堂」は、二宮尊徳の教えを広める道場として1903年に完成した和洋折衷の木造建築で、国の重要文化財に指定されている。
[二の丸茶室での昼食実績]
将棋棋士の食事とおやつによると、過去の王将戦の二の丸茶室での昼食は次の通り。
(一日目、二日目の順)
2010年
羽生善治王将:鶏照り焼き重、海鮮チャーハン ●
久保利明棋王:海鮮チャーハン、カツ重 ◯
2011年
久保利明王将:かにあんかけチャーハン、うな重 ●
豊島将之六段:うな重、かにあんかけチャーハン ◯
2012年
久保利明王将:かにあんかけチャーハン、松花堂弁当 ●
佐藤康光九段:ビーフカレー、うな重 ◯
2013年
佐藤康光王将:ビーフカレー、うな重 ●
渡辺明竜王:牛照り焼き重、かに肉あんかけチャーハン ◯
昼食は「掛川グランドホテル」から運ばれてくる。
[掛川グランドホテルの昼食メニュー]
掛川グランドホテルのレストランの、昼食向きかつ出前向きなメニューは次の通り。
アルカディアダイニングコート
坦々湯麺 1,000円
細切り餡かけ焼麺 1,000円
蟹肉炒飯 1,000円
叉焼炒飯 1,000円
三河鶏骨付き股肉のコンフィー 1,800円
オーストラリア産仔羊のグリル、マスタードソース 1,800円
黒豚ロース肉のグリル 1,800円
特選牛ロース肉のグリル、又はロースト 2,200円
和牛肉と国産黒豚のフォアグラ入りハンバーグ仕立て、オニオンソース 1,800円
ビュッフェレストラン シルクロード
本格イタリアンパスタ
ホテル特製カレー
本日の炒飯
本日の焼きそば など
日本料理「掛川」
銀鱈西京焼定食 1,540円
御造り定食 1,980 円
天婦羅定食 1,980 円
活あじ塩焼き定食 1,760 円
活あじ叩き定食 1,760 円
海鮮にぎり寿司 2,800円
鰻重(浜名湖産) 3,300円
天丼 1,980円
海鮮丼 1,980円
穴子丼 1,650円
鮪づけ丼 1,650円
桜海老かき揚げ丼 1,650円
[昼食予想]
渡辺明王将は、昨年の王将戦では第2局から第5局まで一日目と二日目が同じメニューという展開だった。今年もそうなるかどうかは今後の分析が必要となるが、第1局は一日目と二日目が違うメニューと読みたい(昨年の第1局も二の丸茶室だった)
ここで注目したいのは、渡辺王将が昨年の第1局で注文した蟹肉炒飯。→写真
渡辺王将は2011年以降のタイトル戦で、かにチャーハン系で4勝0敗、五目チャーハンで1勝0敗と、チャーハン系が不敗のメニューとなっている。
第1局で渡辺王将が蟹肉炒飯を頼まない理由は見つからない。
一方の羽生善治三冠は、昨年の王位戦と王座戦で、「ビーフときのこの横浜醤油ガーリックピラフ」、「天津飯」、「親子玉子とじ陶板」、「愛別産舞茸コロッケ」、「インドネシア風ピラフ」と、次々と予想泣かせの新手・奇手を放ってきた。
今回の王将戦でも、そのような傾向は続くものと思われる。
それらのことを考慮に入れた上で、予想は次の通り。
渡辺明王将
一日目 鰻重
二日目 蟹肉炒飯
羽生善治三冠
一日目 桜海老かき揚げ丼
二日目 鰻重