序・中・終盤、攻守共にスキのない豊島将之七段

近代将棋2008年4月号、「若手棋士リレー大特集 豊島将之四段」より。

 今回の若手リレー自戦記を書かせていただきます豊島将之です。宜しくお願い致します。

 今期は棋士になって一年目ということで、人前での挨拶など慣れないことが多く大変でしたが、様々な人と出会い、世界が拡がりました。

 将棋の方は、最初は勝てなくて苦労しました。棋士になって持ち時間が多くなり、長考派の私としては嬉しかったのですが、序盤の無駄な長考が多かったようで、それを改善したあと急に勝てるようになりました。

 しかし本質的な将棋の中身はそれほど変化していなくて、最近は、三段の最後の一年のような日に日に強くなっている感じではありません。三段の頃は序盤の知識が非常に乏しかったので、序盤を勉強することで一気に強くなれましたが、今は、序・中・終盤、攻守共にバランス型の将棋になっているので、バランスよく勉強して一歩ずつ強くなっていくしかないと思っています。

(以下略)

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佐藤紳哉六段が「豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、スキがないと思うよ。だけど、オレは負けないよ」と話した一昨年のNHK杯戦でのインタビュー。

その4年前に、豊島将之四段(当時)自らが、「今は、序・中・終盤、攻守共にバランス型の将棋になっているので」と書いている。

佐藤紳哉六段のNHK杯戦でのインタビューは、豊島将棋の本質を短い言葉で見事に言い表していたことがわかる。

2008年、豊島将之四段への100の質問

豊島将之六段へのQ&A、3年間での変化

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今日は、電王戦第3局、豊島将之七段-YSS戦が行われる。

ニコニコ生放送

対局場は、この3月にオープンした大阪市阿倍野区の「あべのハルカス」。

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「あべのハルカス」は日本一高いビル。

”日本一高いビル”の変遷を調べてみると、次の通り。

1935年 三越本店(増築後) 東京都中央区 60m 7階(1年間首位)
1936年 国会議事堂中央塔 東京都千代田区 65m 9階 (30年間首位)
1964年 ホテルニューオータニ本館 東京都千代田区 73m 17階 (4年間首位)
1968年 霞が関ビルディング 東京都港区 156m 36階 (2年間首位)
1970年 世界貿易センタービル 東京都港区 163m 40階 (1年間首位)
1971年 京王プラザホテル 東京都新宿区 179m 47階 (3年間首位)
1974年 新宿住友ビル 東京都新宿区 210m 52階 (半年間首位)
1974年 新宿三井ビル 東京都新宿区 225m 55階 (4年間首位)
1978年 サンシャイン60 東京都豊島区 240m 60階 (13年間首位)
1991年 東京都庁第一本庁舎 東京都新宿区 243m 48階 (2年間首位)
1993年 横浜ランドマークタワー 横浜市西区 296m 70階 (21年間首位)
2014年 あべのハルカス 大阪市阿倍野区 300m 60階

ホテルニューオータニ本館が1967年まで最も高いビルだったと初めて知った。

1967年公開の映画「007は二度死ぬ」で、ホテルニューオータニ本館が巨悪の本拠地「大里化学」本社ビルという設定になっているのも、より理解ができる。

1968年に36階建ての霞が関ビルが完成した時は非常に大きな話題となっていた。

日本テレビ系で「37階の男」という、小学生が見るにはお色気があり過ぎるドラマが放送されたのもこの年のことだ。

この中でゴジラが壊したことがあるのが、国会議事堂(1954年 ゴジラ)と東京都庁(1991年 ゴジラvsキングギドラ)と建設中の横浜ランドマークタワー(1992年 ゴジラvsモスラ) 。

封切り時の最も高いビルが壊されるのがゴジラ定跡と言えるだろう。

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世界の高層ビルを見てみると、現在世界一高いビルが、アラブ首長国連邦のブルジュ・ハリーファで160階建て828m。

建設中のものとしては、2019年に完成予定のサウジアラビアのキングダム・タワーで167階建て1,000m。

43年間世界一の高さだったエンパイアステートビル(102階建て449m)が完成したのが1931年。

そう考えると、地震の多い日本での高層ビル建築が、いかに大変なことであるかがわかる。

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