今日はNHK将棋講座2014年5月号の発売日。
◯表紙は郷田真隆NHK杯。
◯グラビアは、
1頁目 「郷田真隆九段、あこがれの優勝杯」…郷田ファンの方は永久保存版!
2頁目 「実力者どうしの同期対決」…NHK杯決勝戦の模様
3頁目 「矢内女流五段、司会を卒業」…決勝戦後の祝賀会での写真
4頁目 「ニュースター香川、さっそうと本戦へ」 香川愛生女流王将の笑顔の写真
◯「棋士道 ~弟子と師匠の物語~」は、久保利明九段による師匠 淡路仁茂九段との思い出。情感がこもった文章で、とてもほのぼのとさせられる。
◯女流棋士リレーエッセイは山田久美女流三段。「女流棋士発足40周年パーティー」へ向けてのエピソード、当日の秘策(?)など。
◯広瀬章人八段の「広瀬章人の最強”振り穴”マニュアル」、5月は”急戦・棒銀を攻略せよ”。四間飛車穴熊が棒銀で攻められた場合の対抗策が網羅されている。棒銀に悩んだことのある方には福音の講座。
◯アラカルト 将棋の周辺ガイドは、「将棋フォーカス」で放送された「井上門下座談会」の文字起こし版。あらためて読むとまた楽しい。
◯将棋クローズアップは、NHK杯出場女流棋士決定戦、香川愛生女流王将-甲斐智美女流二冠戦の観戦記。
◯佐藤天彦七段の「『貴族』天彦がゆく」は、新年度のNHK杯予選、予選2回戦の対西尾明六段戦、予選決勝の対阿部健治郎五段戦についての感想など。NHK杯戦本戦トーナメントに進むのがいかに大変かがわかる。
◯後藤元気さんの「渋谷系日誌」も絶好調。青森県弘前市での行方尚史八段、藤井猛九段のエピソードはとても笑える。NHK杯戦で初優勝した郷田真隆九段があいさつで「このトロフィーには師匠の大友昇の名前も刻まれています」と話した時に、後藤さんがジーンと来た話も。
◯リバイバル NHK杯伝説の名勝負は、1997年度2回戦、森けい二九段-郷田真隆六段戦、故・山田史生さんの観戦記「自慢の弟子」。この時の解説が両対局者の師匠である故・大友昇九段。大友昇九段がNHKへ来たのは30年振り。自慢の弟子同士の対局とあって紋付き和服での登場。二人の弟子の入門当時の思い出話を中心に話が展開される。全編、山田史生さんの温かな視点が流れ、酒を飲んでいる時に読んだら、涙が出てきそうになる観戦記。
◯棋戦プレイバックは、香川愛生女流王将による第35期女流王将戦三番勝負の模様。
◯付録は、NHK杯出場棋士名鑑②。今期のNHK杯戦に出場する全棋士の、
- 身長と足のサイズ
- 趣味や愛読書など
- NHK杯戦に出るときに特に気をつけてやっていることは?
- 自分の対局に限らず、NHK杯戦の将棋で印象に残っている局面とその理由
- 将棋の内容に限らず、NHK杯戦に関連して印象に残っているエピソード
- 初めてテレビで見たNHK杯の将棋を覚えていますか?
- NHK杯戦とはあなたにとってどのような棋戦でしょうか?
への回答。7月号まで続く大ヒット企画。
◯NHK杯戦観戦記
準決勝第1局
西川和宏四段-郷田真隆九段 「若武者、準決勝に散る」 千葉幸生六段
準決勝第2局
大石直嗣六段-丸山忠久九段 「丸山流の新対策」 私
決勝
丸山忠久九段-郷田真隆九段 「万感迫る初優勝」 小暮克洋さん
ということで、今月号には私が書いた観戦記(大石直嗣六段-丸山忠久九段戦)が掲載されています。
丸山九段のほのぼのとした素顔、大石六段の愛すべきキャラクターを描くことを今回の自分の中のテーマの一つとして書きました。
エピソード系50%、指し手の解説50%の観戦記です。
NHK将棋講座2014年5月号、面白い記事が満載ですので、ぜひご覧ください。
NHK 将棋講座 2014年 05月号 [雑誌] 価格:¥ 545(税込) 発売日:2014-04-16 |