森信雄六段(当時)「そやな、一対一は危ないからワシが付きっきりでちょっとだけな」

将棋世界1994年1月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。

 さて、盛況の名匠展の裏方で奔走して疲れはてた森(信)六段が、ロビーのソファーに横たわっていた。

 「あー疲れた」

 「そうですか?私には体は疲れてても目が楽しそうに見えるんやけど」

 「ふふ、そうか。さえんな」

 「ははあ、結婚が決まって心ここにあらずっちゅうやつですね」

 とにかく最近の森さんは表情が変わった。柔らかくなった。

 既報の通り、森六段が結婚することになった。

 お相手は恵美子さん。

(中略)

 聞くところによると天地真理似の美人だそうで、私が「いっぺん会わしてーな」と頼むと「そやな、一対一は危ないからワシが付きっきりでちょっとだけな」とおっしゃる。

 出会いは森さんの主催する将棋教室に恵美子さんのお母さんが通っていたことから始まる。

 森さんの人柄が気に入ったお母さんの取りはからいで、9月初めに会って、2回目のデートで結婚を決めた(と本人は言っているが、会う前から話があった時点で決めていたとカンキはみるが)。

 とにかく「ワシは一生結婚なんかせえへんのや。独身で行くんや!」と悲しい叫びを繰り返していた森先生。目の前に現れたマドンナに「感謝の気持ちでいっぱいや。大事にするわ」と喜びをを隠さない。

 これからは理事の激務も目だけは笑っていられそう。

—–

将棋世界1994年3月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。

 1月12日。新大阪駅近く、メルパルクOSAKAでは森(信)六段と恵美子さんの披露宴が盛大に行われた。140人もの人が祝福に訪れて二人は幸せそう。

私は司会役をかって出たが、森流の餌食になった。何と、祝辞から歌、果てはケーキ入刀、祝電紹介の何ひとつも頼んでいなかったのだ。

祝電なんか輪ゴムで束ねてドサッと置いてあるだけ。どれを読んでいいのやら。まったく誰の結婚式なんやろ・・・。

 奥さん側はちゃんと頼んでおられたので助かったが「すまんな、適当にやってくれや」の森流にやられた。

それでも頼みに行った皆さんは快く引き受けてくれて、人徳じゃのうと感心する。ところが友人のスピーチになると「信じられない」とか「天変地異が起こった」などもう無茶苦茶(私もその口)。

まあ、そんなことはええとして、ほんまによかったですねえ森先生。

—–

今日は大阪のホテル阪神で「森一門祝賀パーティー」が行われる。

山崎隆之八段昇段、糸谷哲郎六段B級2組昇級、大石直嗣六段C級1組昇級、澤田真吾五段C級1組昇級、野田俊克六段昇段のお祝い。

祝賀会 最終ご案内(森信雄の写真あれこれ)

地元はもとより、全国の森信雄七段一門ファンの方々が駆けつける祝賀会だ。

「森一門祝賀パーティー」と聞くと「5月になったんだなあ」と実感できるほど恒例となっている大イベント。

—–

天地真理さんは1951年11月5日生まれ、森信雄七段は1952年2月10日生まれで、学年が一緒の同い年だ。

そういう意味では、森信雄七段は天地真理さんのファンだったのかもしれない。

私の場合、高校時代は浅田美代子さん、大学時代は岸本加世子さん、社会人になってからは菊池桃子さん、斉藤由貴さんのファン。

不思議と全員B型だ。

ちなみに、神吉宏充七段も森信雄七段もB型。

さらに言えば、糸谷哲郎六段、大石直嗣六段もB型だ。

—–

森信雄七段結婚関連記事

1993年の珠玉のエッセイ

森信雄六段(当時)の結婚式

村山聖七段(当時)「僕は森先生が結婚することを、新聞を見て初めて知ったんです。弟子に言わない師匠がありますかねェ」

コメントを残す