棋聖戦第3局は、静岡県沼津市の「沼津倶楽部」で行われる。→中継
「沼津倶楽部」は、ミツワ石鹸二代目社長・三輪善兵衛(1871〜1939)の別荘として大正初めに建設された本格的な数寄屋造りの建物。建設された当時は、全室が茶室になっていたという。
第二次世界大戦中は陸軍省に接収され将校たちの静養所となったが、戦後は大蔵省の管轄に。
そして1946年、当時の沼津市長・勝亦干城が有志を募り、大蔵省からこの建物を取得し、「社団法人沼津倶楽部」が設立される。
当時の沼津市は大半が焼け野原となっていたため、沼津倶楽部での会合が多く持たれたようだ。
その後、割烹料理店となり、空き家として放置されていた時期もあったが、2006年には、老朽化の進んだ建物を改修・増築し、新たに、会員制のゲストハウス「千本松・沼津倶楽部」として再興されている。
〔沼津倶楽部のレストラン〕
昨年の11月から、沼津倶楽部に「割烹 映」が常設店としてオープンしており、日本有数の漁場である明石直送の魚介と築地で目利きした魚を中心に、地元産のあしたか牛や旬菜など、素材の滋味を引き出した割烹料理を楽しむことができる。
昼食は7,700円と10,000円のコース、夕食は20,000円のコース。(税別・サービス料込)
〔沼津倶楽部での昼食実績〕
将棋棋士の食事とおやつのデータによると、沼津倶楽部での昼食実績は次の通り。
2013年棋聖戦
羽生善治棋聖…ビーフカレー ●
渡辺明竜王…ビーフカレー(甘口) ◯
2014年棋聖戦
羽生善治棋聖…カレーライス ◯
森内俊之竜王…カレーライス ●
〔昼食予想〕
昨年まではフランス料理店が常設店だったが、今年は日本料理店。昼食メニューは大きく変わるものと思われる。
羽生善治棋聖はうどん系か海鮮系、豊島将之七段は渋めの蕎麦系と予想したい。
羽生善治棋聖…海鮮丼
豊島将之七段…とろろせいろそば
——–
1960年代のミツワ石鹸のテレビCM