村山聖八段(当時)お薦めの店

将棋世界1995年10月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。

 関西での対局がついた。この時期の遠征はしんどいが、これも日頃の行いのせいに違いない。

 なにか楽しみを見つけようと、村山八段に、大阪の将棋会館の近くに、旨いものを食べさせてくれる店はないかと訊いたら、福島駅の近くに2軒あります、と教えてくれた。

「一つはうなぎ屋で、生きているうなぎを選んで注文すると、それを焼いてくれる店です。夕方は、サラリーマンでいっぱいですよ。もう一軒はイタリアレストランで、グルメの本にも載っているような店ですが、一人では入りにくい雰囲気もあります」

 いいことを教えてもらった。車中も間食せず、腹具合をととのえ福島駅に降りたったのである。

(中略)

 教えられたビルに行ってみると、おかしなことに、繁盛しているはずのうなぎ屋に、廃店のはり紙がある。ここでも仕方なく、向かいのイタリアレストランに入った。

 なるほど村山君の言った通りである。店内は女性グループばかり。特に目立ったのは向かいのテーブルの、オバサン3人組で、その食べっぷりの見事なことといったらなかった。一皿一皿運ばれた皿が5分もたたずに平らげられていく。皿をお茶碗のように口のそばに近づけて食べる。若いころの前田祐司、宮田利男両君もこれには負けただろう。おかげで食欲減退、出足ははなはだかんばしくなかった。

(以下略)

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故・池崎和記さんが2005年の近代将棋で、1997年12月に対局後の村山聖八段(当時)に誘われて橋本崇載三段(当時)と3人で食事に行ったことを書かれているが、その時のイタリア料理の専門店がここで紹介されているイタリアンレストランなのだと思う。

村山聖八段(当時)と橋本崇載三段(当時)

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昨日の棋王戦第1局では佐藤天彦八段の昼食が「海の幸とペンネのグラティネ」だった。

グラティネってグラタンのことだよなと思って調べてみると、「グラタンにする」という動詞であることが判明した。

さらに、あらためてグラタンについて調べてみると、グラタンはフランス料理であるという。

今までグラタンはイタリア料理だとばかり思っていた私は、初めて知って大きな衝撃を受けた。

ラザニアはどうなんだと調べてみると、ラザニアは「平たい板状のパスタの一種、またはそれを用いたパスタ料理」とある。

ラザニアは正真正銘イタリア料理のようだ。

ベシャメルソースを使っているのでグラタンに似た感じだが、ミートソースが入っているところがイタリア料理なのだろう。

マカロニグラタンはどうかと調べてみると、アメリカで考案された料理だという。

コキールは器が貝殻のグラタンでフランス料理、ドリアは日本の洋食。

訳がわからなくなってきたが、グラタンはフランス料理、ラザニア・カネロニはイタリア料理と覚えておけば良さそうだ。