将棋世界2002年2月号巻頭グラビア、「羽生、竜王奪取!」より。
羽生新竜王・喜びの談話
「今期竜王戦では第4局がポイントでした。あの苦しい将棋を拾えたのが結果的に大きかったです。去年の竜王戦では出だしで良くなったことがなかったですけど、今年は序盤で迷うことはあまりなかったです。どの将棋もそれぞれいい勝負で戦えました。持久戦か急戦かの方針は、あらかじめ決めないで様子を見ました。具体的な作戦は最初の20手ぐらいで決めました。まあ、レシピみたいなものです。竜王時代のことはだいぶ前なので覚えていません(笑)。今は竜王を初めて獲得したみたいな気持ちです。竜王戦のネット掲示板は、いつも対局後に見て楽しんでいました。第5局のも自宅で見るつもりです(笑)」
—————-
写真は竜王戦第5局の羽生善治竜王(当時)。竜王奪取直後、感想戦の時と思われる。
うまくは説明できないが、見た瞬間に羽生善治という棋士の迫力が全身に針のように突き刺さってきた写真。
誰にも真似のできない目をしていると思う。
誌面の再撮であり、また写真の一部であるので、故・中野英伴さんの写真の素晴らしさを100%お伝えすることはできないが、とにかく凄い写真だと感じた。