大野源一九段「丸田、お茶持ってこい」

将棋世界2005年8月号、「時代を語る・昭和将棋紀行 特別編 丸田祐三九段~その1~」より。聞き書きは木屋太二さん。

 余談だが、関東大震災のあと下谷の二長町でバラックに住んだことがある。大阪から大野源一さん(九段)が来て、「二長町にいた時は」って言うから、「あんた、どこの小学校?」と聞いた。大野さんは関西の棋士だが、生まれは東京です。そしたら「御徒町小学校だ」と言う。それなら私の先輩だ。そうと知ると大野さん、「丸田、お茶持ってこい」と急に威張りだした(笑)。

(以下略)

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御徒町小学校は1946年に二長町小学校に、二長町小学校は1990年に平成小学校に統合されている。

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酒場で知り合った人が、たまたま小学校の先輩だということが二度あった。

なかなか嬉しいもので、その嬉しさも小学≧中学>高校>大学の順になるのだろうと思う。

ちなみに、一人の7歳上の先輩とは同じ酒場で何度か遭遇したが、そのたびに「お、森、こっち来て飲めよ」という感じで、呼び捨てで呼ばれるのが結構嬉しかった。

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畠山成幸八段・畠山鎮七段と豊島将之八段は同じ小学校と中学校。

将棋界では非常に珍しいことだと思う。