将棋世界1990年2月号、「将棋連盟ニュース」より。
奨励会マラソン大会
12月17日(日)、奨励会マラソン大会が、神宮外苑にて行われた。参加者は棋士、記者関係と、紅一点・NHKのアシスタントギャル小田切紀子さんを含めた27名。
距離は5.5kmでハンデ戦。優勝賞金2万円が出るとあって、スタート前はイレ込む奨励会員もチラホラいた。
結果は、森内四段が、22分のタイムで優勝。2位は、優勝候補だった小林宏五段。森内四段との3分ハンデが大きかったか。3位は豊川三段。27名中25名が完走。天気もよく、さわやかな汗をかいた一日だった。
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2位の小林宏五段(当時)は、本格的な登山家かつアスリート。記録は19分50秒だったので3分ハンデなら22分50秒。ほんの1分以内の差だったことになる。
将棋マガジンにもこのマラソン大会の記事が載っているが、面白いほど情報が重なっていない。逆に言えば、両方読むとこのマラソン大会の全てがわかる。
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森内俊之四段(当時)が優勝した約1ヵ月後の1月12日、森内四段は千駄ヶ谷から横浜の自宅まで、5時間走り続けることになる。
→森内俊之四段(当時)「ひどかったす。死にました。もう投げます」
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この4年後の奨励会マラソン大会、優勝の本命だった森内六段(当時)だったが……