中原誠永世十段(当時)「先日、2年振りに麻雀を打ちました。メンバーは、鈴木輝彦七段、佐藤康光前竜王、森内俊之八段」

将棋マガジン1995年7月号、中原誠永世十段の「懸賞 次の一手」より。

将棋マガジン1995年5月号より、撮影は中野英伴さん。

 先日、2年振りに麻雀を打ちました。メンバーは、鈴木輝彦七段、佐藤康光前竜王、森内俊之八段。

 彼らは”研究会”と称して、3ヵ月に一度のペースで例会を行っているようです。その例会日の打ち合わせを連盟でしていたところに、たまたま居合わせたのです。

 4人いても”3人麻雀”になるのが将棋連盟ルールのよう?で半荘2回打ちました。4人打ちと違いいい手が入りやすいので、とても面白かったです。私は弱いのですが、時間があれば今度は相手の実力を見ながら打ってみたいと思っています。

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佐藤康光九段と森内俊之九段が、若い頃は、遊ぶ時はよく一緒だったことを表しているエピソード。

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中原誠十六世名人は、麻雀が大好きな大山康晴十五世名人とのタイトル戦が多かったので(立会人の棋士も麻雀が好きな確率が高かった)、番勝負打ち上げ後などに麻雀をやる機会は多かった。

そういうわけなので、「私は弱いのですが」と言っても、そこそこ強いという可能性もある。

一方、佐藤康光前竜王と森内俊之八段の麻雀は、いくつかのエピソードで登場してくる。

「今、森内がウチに来てるんだよ。後から康光も来て、明日になれば郷ちゃんも来るんだけど」

プロ棋士たちの麻雀大会

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中原十六世名人の「時間があれば今度は相手の実力を見ながら打ってみたいと思っています」が、どのようなことを意味しているのか、解釈が非常に難しい。

ただ、中原十六世名人は、麻雀で勝った時は何も言わないけれども、負けた時は負けたと言うような感じがするので、この時の半荘2回では勝っていたのかもしれない。