2020-12

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小堀清一九段のゲンかつぎ

将棋世界1996年4月号、東公平さんの「小堀清一九段追悼 赤鼻の将棋学徒」より。  生粋のハマっ子で古武士の風格を備えた小堀先生は”羽生善治七冠旋風”の吹き荒れるさなか、愛弟子・津村常吉の後を追い、河口俊彦を残して冥界の人となられた。  明...
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「なにしろ王将戦が始まるや、スポース紙は一面で結果を報道している。七冠王が決まったときならともかく、第1局からですからね。こんなことが起こるとは夢みたいである」

NHK将棋講座1996年3月号、河口俊彦六段(当時)の「ザ・棋界 羽生七冠の予感」より。  年が明けたら、七冠王への期待が盛り上がるであろうとは予想していた。しかしこれほど騒がれるとは思わなかった。昨年もすごかったが、今年はそれ以上ではない...
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親切で丁重で言葉づかいがよそ行きになっている村山聖八段(当時)

将棋世界1996年3月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。  王将戦が開始されると同時に、七冠王への秒読みが始まったようである。話題になるだろうとは思っていたが、これほどとは予想していなかった。  なにしろ第1局が終わった翌日の...
インタビュー・対談

二上達也九段「陣屋が一番なつかしい対局場なんだ。私の将棋より、陣屋のことをいっぱい書いてよ」

将棋世界1996年3月号、高林譲司さんの「思い出の戦場 二上達也九段〔陣屋〕」より『胸奥に残る一戦』。  二上達也九段と飲む酒は実に旨い。酒が旨いとは、その時間が楽しいということでもある。  面白おかしい楽しさではない。もともと二上九段は寡...
観戦記

「人がなすことに味があり、それを人が感じていけるものならば、機械がどのように進歩しても存在価値を失うものではないと思う」

将棋世界1996年3月号、中野隆義さんの第45期王将戦七番勝負第2局観戦記〔谷川浩司王将-羽生善治六冠〕「知りてなお行きし」より。  1月22日。王将戦第2局の取材へと向かう新幹線の車中にて思う。仮に、コンピュータが棋士を凌駕する時代が来た...