棋士のエピソード

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「森下さんには非常に感謝しています」

一般的には森下八段(当時)が羽生五冠(当時)を誘ったこととして知られているが・・・ 近代将棋1995年10月号、故・池崎和記さんの「福島村日記」より。  午前十時ごろ、森下八段から電話があって「一緒に食事でもどうですか」。  前日、関西将棋...
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佐藤康光八段(当時)の災難

先崎学八段の2001年に刊行されたエッセイ集「フフフの歩」より。  ちょっと古い話になるが、名人戦の第1局は衝撃的だった。「将棋世界」の熱心な読者ならば、アアあの局面かとニヤリとされることだろう。  あの局面で金を取って必死をかければ自玉に...
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佐藤康光八段(当時)の逆襲

昨日の記事の10ヵ月後の話。 先崎学八段の2001年に刊行されたエッセイ集「フフフの歩」より。  郵便受けに「週刊将棋」が入っていた。一面は今年の十大ニュースだった。一位は谷川永世名人誕生。小見出しは「大コウジ完成」だった。浩司と工事。昔、...
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佐藤康光九段の中学生時代のニックネーム

1990年代後半のエッセイでは、佐藤康光八段(当時)がネタになることが多かった。 先崎学八段の2001年に刊行されたエッセイ集「フフフの歩」より。 二月某日  都内某所で佐藤康光君に会う。僕はもちろんのこと、珍しく、彼も酒が入っていていい気...
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勝浦修九段が酔った時の口癖

先崎学八段の2001年に刊行されたエッセイ集「フフフの歩」より。  三月は無茶苦茶に忙しかった。五日間閉居していたうえに、二十日間で五回地方へ行った。いずれも仕事である。殆ど家で寝なかったような気がする。  その御褒美というわけでもないのだ...