振飛車党の古き良き時代

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大山流振り飛車の絶妙の捌き

次のA図とB図、特に後手陣を見比べていただきたい。 A図から十数手進んでB図になったように一瞬見えるが、実はB図から20手後の局面がA図。 大山-中原戦は実に奥が深い。 昨日の記事にあったように大山康晴名人の▲9五銀という、全く大山名人らし...
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大野流▲4六金戦法退治

1月30日に行われた岡田美術館杯女流名人戦〔里見香奈女流名人-清水市代女流六段〕第3局で、里見女流名人の中飛車に対し清水女流六段が△6四金戦法(先手なら▲4六金戦法)を採用した。 →女流名人戦第3局中継 ▲4六金戦法は、中飛車に対して用いら...
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升田流変則向かい飛車

昨日行われた棋王戦挑戦者決定トーナメント、佐藤天彦八段-佐藤康光九段戦で、佐藤康光九段が非常にユニークな変則向かい飛車を採用した。(A図) 角換わりの出だしからの突如の向かい飛車。 この後、持久戦となり、後手は銀冠模様から△8四銀と出て玉頭...
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振り飛車の神様

将棋世界2004年4月号、真部一男八段(当時)の「将棋論考」より。  その久保が、憧れた棋士の一人が大野源一九段だったと何かで読んだ覚えがある。飛車使いの名人と呼ばれ、三間飛車5三銀型からの鮮やかな捌きぶりは、それまでのゆっくりとした、どち...
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捌く居飛車

将棋世界2004年3月号、内藤國雄九段の特別エッセイ「気になっていたこと 名人の背中」より。  作家で大の愛棋家藤沢桓夫さんが懐かしむような口調でこう言った。「えらいもんや、木村(義雄)さんは名人の背中になっとったなあ…」 「名人の背中って...