振飛車党の古き良き時代

振飛車党の古き良き時代

振飛車名人 大野源一九段

私が将棋を覚えたのは小学3~4年の頃だが、はじめて本格的に将棋に熱中したのが中学2年の後半から中学を卒業するまで。将棋世界を毎号読んでいた。 時期的には、升田幸三九段が、7局中5局を升田式石田流で闘った大山康晴名人との名人戦の直後から1年半...
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石田流の悲劇(後編)

石田流本組が一気に壊滅してしまった歴史的なもう一局は、昭和48年の王座戦三番勝負第2局、中原誠王座(先)-大野源一八段戦。 振飛車名人として名高い大野源一八段はこの時B級1組で62歳。三番勝負への勝ち上がりは快挙だった。 この対局で中原王座...
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石田流の悲劇(前編)

今度の日曜日から社会人団体リーグ戦(東京アマチュア将棋連盟主催)が開催される。 私が所属するチームは「原宿カサブランカ」。「原宿カサブランカ」は船戸陽子女流二段のお父様が1998年に創設したチームで、当時、原宿で経営されていたレストラン「カ...
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中原誠十六世名人の「最も印象に残るタイトル戦」(7)

1972年名人戦シリーズ最終回。 中原誠十六世名人が「最も印象に残るタイトル戦」という1972年の名人戦の、第7局。先手が大山名人、後手が中原挑戦者。 ここまで中原挑戦者からみて○●●○●○の3勝3敗。 立会人は丸田八段(当時の日本将棋連盟...
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中原誠十六世名人、大ポカの一局

将棋世界最新号の中原誠十六世名人へのインタビュー中に、升田幸三九段についての話がある。 「升田先生とは、対局数はそう多くありませんでしたが、十段戦リーグでえらいポカをやって、上機嫌にさせてしまったことが忘れられない思い出ですね。升田先生は感...