自戦記

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行方尚史四段(当時)「思わず唾を飲み込みそうになったのは、すぐそばにあの郷田さんの名があったからなのだ」

近代将棋1995年1月号、行方尚史四段(当時)の自戦記「四段昇段後、初の大一番」より。  待ち望んでいた竜王戦のトーナメント表が僕の手元にやって来たのは、昨年の11月のことだった。なにげなく僕は、自分の名前を見つけ、そして全体を見回したんだ...
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羽生善治五冠(当時)「今さら誕生日と言っても特に感慨はないのですが、何年かたって、この時を思い出すのには便利かもしれません」

将棋マガジン1994年12月号、羽生善治王座(当時)の第42期王座戦五番勝負第3局〔対 谷川浩司王将〕自戦記「一直線の攻め」より。  9月に入って、急に対局数が増え、1ヵ月間で11局も指しました。  2日制の対局もあったので、月の半分は将棋...
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中井広恵女流名人(当時)「どうやら奈津子さんも……」

将棋マガジン1994年11月号、中井広恵女流名人(当時)の第2期大山名人杯倉敷藤花戦〔対 藤森奈津子女流二段〕自戦記「百石にて」より。  ”すったもんだ”がありました。やっと騒動もおさまり、以前の平穏な将棋界に戻りつつあるが、林葉倉敷藤花が...
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郷田真隆五段(当時)「終わったことはすぐ忘れてしまうので(笑)」

将棋マガジン1994年10月号、内藤國雄九段の第35期王位戦七番勝負第3局〔羽生善治王位-郷田真隆五段〕観戦記「短手数は面白い」より。(以下、青い文字) 5図以下の指し手 △4四角▲同飛△同歩▲3四桂△4三玉▲2二桂成△同銀▲8九金△9六竜...
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「彼は極端である。なんでもないところを大長考し、すごいところをノータイムで指す」

将棋マガジン1994年10月号、内藤國雄九段の第35期王位戦七番勝負第3局〔羽生善治王位-郷田真隆五段〕観戦記「短手数は面白い」より。(以下、青い文字) 2図以下の指し手 ▲3四同飛120△7四歩78▲同歩73△7六歩166(3図)  この...