昨日はバトルロイヤル風間さんの演芸会の話題で、今日は湯川博士さん、湯川恵子さんの芸の話。
お二人の趣味の範囲はとても広いが、そのうちの一つが街頭紙芝居。
紙芝居には、戦前戦後に流行った「街頭紙芝居」と、現在も教育で活用されている「教育紙芝居」の二つの流れがある。
「街頭紙芝居」は、子供の娯楽として観客の子供たちから愛されたが、一部の保護者・教師からは「低劣、俗悪」、内容が教育的でないなどと批判的な目で見られることもあった。
「街頭紙芝居」の真骨頂は、
- 「黄金バット」に代表されるヒーロー物や冒険物語
- 継母にいじめられる悲劇物
- 次から次へと不幸が襲いかかる少女悲話
- 怪談
肉親を殺された恨みを、蛇少女に生まれ変わって復讐を果すようなストーリーや、毒々しいまでの絵。
特に主人公の男性は驚くほど濃い顔で描かれている。現代の俳優に例えれば北村一輝さんのような感じ。
私は子供の頃、「街頭紙芝居」を見た記憶はないが、この何ともいえない雰囲気が結構好きだ。
そういう紙芝居や無声映画の活弁の発表会が年に一度行われていて、今年は11月1日に開催される。
「蛙の会 発表会」
- 日時:11月1日(日)12:30開場、13:00開演(終演予定16:30)
- 場所:門仲天井ホール(営団地下鉄「門前仲町」駅から徒歩3分、都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅から徒歩1分)
- 木戸銭 1,000円(水あめおせんべい付)
「蛙の会」は、日本で唯一、無声映画を専門に扱っているマツダ映画社が開催している話術研究会。活動弁士コースと紙芝居コースに分かれる。
当日は14の演目があり、活動大写真(抜粋)が7つ、紙芝居も7つ。
昨日話題に出ていた みみマルコさんは本名で「落語紙芝居 七どきつね」を、湯川恵子さんは「落語紙芝居 目黒のさんま」、湯川博士さんは「街頭紙芝居 少女椿」を演じる。
「少女椿」はタイトルのイメージとは全く逆で、主人公の少女に、この世のありとあらゆる不幸が降りかかる物語。1980年代の「大映ドラマ」に通じるものがある。
活弁のほうでは、作家の飯田豊一さん(「北区内田康夫ミステリー文学賞」大賞受賞)、女優の早乙女宏美さんなどが演じる。
ご興味のある方はお立ち寄りください。(私は行く予定です)
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ところで、この「蛙の会」と以前関わりがあったのが山崎バニラさん。
山崎バニラさんは、活動弁士(サイレント映画の弁士)・声優・女優などとして活躍しており、NHK「金曜バラエティー」、「地デジ・インフォマーシャル~アンテナ編~ 」、「ドラえもん」(ジャイ子の声優)などに出演している。
そして熱心な将棋ファン(初段)。安食総子女流初段の大学の後輩にあたる。
山崎バニラさんのブログには「趣味の将棋」というカテゴリーが設けられているほど。
私と同じ、OCNのブログであるところも何か嬉しい。