王座戦第2局など

王座戦第2局は、羽生善治王座が勝って2勝0敗となった。

片矢倉と金矢倉の陣形の戦い。

△3九銀のような手は絶対にプロしか指せない手だと思う。

なお、Ustreamによる中継は、昨日の全世界のUstreamの中で最も視聴者数が多かったという。

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羽生善治王座の昼食は「季節の弁当」、夕食は「寿司御膳」。

藤井猛九段の昼食は「ざるうどん膳」、夕食は「ざるそば(大盛り)」。

今回の予想は全てはずれてしまった。

羽生王座は第1局の夕食も「ちらし寿司」と、今期王座戦の夕食は寿司を多用している。

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もうひとつ目を引くのは羽生王座の昼食時のジンジャーエール。

第1局の昼食時の飲み物もジンジャーエールだった。

2009年の郷田真隆九段との名人戦第7局二日目の昼食時のにぎり寿司とともに注文されたジンジャーエール以来のジンジャーエール採用。

羽生三冠にとっては、ジンジャーエールで3勝0敗と、新たな不敗飲料となりつつある。

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ジンジャーエールは生姜などの香りと味をつけ、カラメルで着色した炭酸飲料。

Wikipediaによると、1890年、カナダ人ジョン・J・マックローリンがトロントで生姜汁にフルーツジュースやフレーバーエキスを混ぜた飲料を製造し、ドラッグストアで売り出したのが始まり。

日本国内ではカナダドライ(コカ・コーラ)とウィルキンソン(アサヒ飲料)が有名なブランドで、商標はカナダドライが「ジンジャーエール」で、ウィルキンソンは「ジンジャエール」を用いている。

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関西でしか飲めない「冷やし飴」にも生姜が入っている。

冷やし飴(ひやしあめ)は水飴を湯で溶いて、風味や香りを付けるために生姜の搾り汁、またはおろし生姜を加えた甘味飲料。

私も京都の清水寺の売店で一度飲んだことがあるが、とても微妙な味だった。背徳の甘さ。好きな人はとても好きだと思う。

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二日酔いの時に、ジンジャーエールを飲むと良いと言われる。

生姜の成分が二日酔いに効くというのだ。

二日酔いの日の午前中にジンジャーエールを試したことがある。

楽にはならなかったが、苦しくもならなかった。

二日酔いの時に炭酸飲料を飲むと、かえって苦しくなることが多いので、そういう意味ではジンジャーエールは効果があるのかもしれない。

二日酔いの時に意外と逆効果なのは柑橘系のジュース。

オレンジジュース、グレープフルーツジュース、レモンジュース、いずれも苦しさを倍増させる。

ジュースの場合はリンゴジュースあたりが無難だ。

二日酔いの時の昼食で、意外と逆効果なのは「ざるそば」。

さっぱりしているようだが、逆に二日酔いの辛さが倍増する。

私のお薦めは「ロースカツ定食」。

二日酔いの日に最も適さなそうな食べ物が、最も二日酔いを救ってくれる。

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昭和の末期、二日酔いの特効薬というのが発売された。

その日はかなり酷い二日酔いで、昼食にざるそばを食べたので、苦しさは極致に達していた。

薬局に入って二日酔いの特効薬を買った。1000円くらいしたと思う。

飲んでみたら…… とにかく苦い。

胃の中のものが逆流しそうなほど苦かった。

そうか、これは逆流させて二日酔いを治す薬なのかとまで思ってしまった。

しかし、その時は逆流することもなく、苦さが残るのみ。

午前にも増す苦しさが午後いっぱい続くこととなってしまった。