持ち間違い(屋敷伸之九段)

将棋世界1999年7月号付録、「一生に一度の会心の一着&穴があったら入りたい究極の大ポカ」の屋敷伸之七段の項より。

屋敷持ち間違い1

屋敷九段が奨励会2級の時の将棋。

屋敷2級必勝の局面。

ここで屋敷2級が指した手は▲3五角。

屋敷持ち間違い2

以下、屋敷七段のコメント。

問題図では当然価値を読み切っていて、▲3五桂△3四玉▲2三角△2四玉▲1四角成以下の即詰みに討ち取る予定でした……。指してすぐに気がつき、一瞬にして目の前が闇となりました。これだけのショックをどういった言葉で表現すればいいのでしょう。「狭いスタジオの中でマーシャルアンプをフルヴォリュームにし、速くて重いギターリフをオルタネイト・ピッキングで16小節聞かされたような気分」なんて言っても、分かりませんよね。普通……。

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マーシャルアンプとは、英国のマーシャル社製のアンプ。

ジミー・ヘンドリックスやジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモアなどの、多くの著名なミュージシャンに愛用されており、大音量アンプの代名詞的存在であるという。

ギターリフとは、ギターのリフレイン。ギターで、同じフレーズを繰り返す奏法。

オルタネイトピッキングとは、ダウンピッキング(弦に対してピックを上から下に下ろすことで音を出す)とアップピッキング(弦に対してピックを下から上に上げることで音を出す)を交互にくりかえすこと。

往復で音を出し続けることになる。

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ネット将棋では駒の持ち間違い(打つ場所は正しいが駒が違う)は結構起きる現象だが、 ほとんどの確率で大緩手になる。

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