「将棋ペンクラブ交流会を訪れて」の巻 2004年版

今日は将棋ペンクラブ交流会。

7年前の橋本(磯辺)真季さんによる将棋ペンクラブ交流会探訪記。

近代将棋2004年9月号、橋本(磯辺)真季さんの「橋本真季のやっぱり将棋やね!」、「将棋ペンクラブ交流会を訪れて」の巻より。

 将棋教室などでペンクラブ交流会のことを話すと、みんな口々に「いろんな方に会えて楽しそうですねぇ」と言う。だからすかさず、じゃあぜひ会員になって来年は参加して下さい。と勧誘する。

すると決まって「でも、なんの資格もないですから」という言葉が返ってくる。みんな誤解している。将棋ペンクラブと聞いて、文章を書く人の集まりだと思い込んでいるのだ。

将棋ペンクラブ会則・第3条(目的)「この会は将棋と文章を愛する人の集まりで、会員相互の親睦と将棋ジャーナリストの擁護・育成を図り、あわせて将棋の普及に寄与する」

そう、将棋ペンクラブは「将棋と文章を愛する人」の集まり。つまり対象は、この近代将棋を手にしているあなたのことであり、もっと平たく言えば将棋ファン全員のことである。

(中略)

6月19日関東交流会

午後2時、会場に着くともうすでに恒例の将棋大会は折り返し地点を過ぎていた。

この時点ですでに4局指し終えた人もいる。会場の奥では床の間を背に石橋幸緒女流三段が指導対局。次から次へと対局希望者が殺到するので休む間もない。会場はすっかり打ち解けた空気でいっぱいになっていた。

ザッと見渡して約60名、対局者に埋もれて盤が見えないほどの人である。

「毎年たくさん人が集まるから、関西みたいにリレー将棋なんかするとパニックになっちゃう。だから将棋大会。白星の多い順にあそこの賞品から好きな物が選べます。効率的でしょ」と湯川代表幹事。床の間には棋士から届いた色紙や本が所狭しと並べられていた(後になって窪田義行五段の色紙が届く。なんとご本人が墨、筆を持参、為書きをしてくださるというパフォーマンス付き。黒いエプロンをして静かに色紙に向かう窪田五段。そこだけが静寂に包まれているように思えた)。

会場には大庭美夏女流2級と娘さん、大庭美樹女流1級も来られていた。

ふと見ると、小さなお嬢ちゃんの手にはしっかり王将が握られている。

「この子、王将が大好きでずっと離さないんです」と大庭女流2級。それを聞いて「素晴らしい!将来が楽しみですね」と周りの人が口を揃えて賞賛した。

午後4時を過ぎて大会が終了した。6戦全勝の犬塚さんを始め、次々とみんな賞品を取りに行く。賞品を取ったら会場のみんなに自己紹介。それが終わると盤駒をしまって長い机をロの字に並べ、次の準備に入った。

午後4時半、宴会が始まった。テーブルにはビール、日本酒、焼酎、ワイン、そして紙皿に盛り付けられた数々のおつまみが並び、それぞれ思い思いの場所に座ってワイワイ。

途中、ペンクラブ新名誉会長、二上達也九段からのお話もあった。この後、東京の夜も2次会、3次会へと続くのであった。

(以下略)

—–

将棋ペンクラブ交流会が、「いろんな方に会えて楽しそうですねぇ」というのは本当だと思う。

交流会の2次会は、千駄ヶ谷の駅前の通り沿いの大きな居酒屋で行うのが常となっている。

3次会からはそれぞれ。

去年の記録を見ると、私は4次会まで行ったようだ。

最後の店は新宿の「あり」だったような記憶がある。