フルセットの名人戦を調べる

名人戦第6局は、羽生善治名人が森内俊之九段に勝ち、3勝3敗とした。

今年で69期を迎える名人戦、フルセットとなった回数を調べてみた。

(*は奪取)

2009 羽生善治 4-3 郷田真隆

2007 森内俊之 4-3 郷田真隆

2005 森内俊之 4-3 羽生善治

2001 丸山忠久 4-3 谷川浩司

2000 丸山忠久 4-3 佐藤康光  *

1999 佐藤康光 4-3 谷川浩司

1998 佐藤康光 4-3 谷川浩司  *

1992 中原 誠 4-3 高橋道雄

1982 加藤一二三 4(1持)3 中原 誠  *

1976 中原 誠 4-3 米長邦雄

1975 中原 誠 4(1持)3 大内延介

1974 中原 誠 4-3 大山康晴

1972 中原 誠 4-3 大山康晴  *

1971 大山康晴 4-3 升田幸三

1969 大山康晴 4-3 有吉道夫

名人戦は実質1937年から始まっており、フルセットの回数は、

1940年代(木村時代) 0

1950年代(大山・升田時代) 0

1960年代(大山時代) 1

1970年代(中原・大山時代) 5

1980年代(中原・谷川時代) 1

1990年代 3

2000年代 5

となっている。

計15回のうち、防衛が11回、奪取が4回。

年代によってバラツキがあるが、大山康晴十五世名人が無敵だったこともよくわかる。

どちらにしても、フルセットの名人戦が非常に盛り上がることは確実で、6月21・22日の第7局を楽しみに待ちたい。