将棋ペンクラブ会報「新春対談」の日 -新宿から新宿御苑前まで徒歩90分-

将棋ペンクラブ会報の新春対談が2月7日に行われた。(3月17日に発送される会報に掲載)。

対談は18:30から開始。

場所は、木村晋介将棋ペンクラブ会長のお膝元である新宿御苑前の木村晋介法律事務所。

対談のテープ起こし担当の私は、この日は、都内某所から移動して、17:00には新宿へ到着していた。

テープ起こしにはレコーダーは必須アイテムだが、私のレコーダーは録音機とも言うべき、ソニー製のカセットレコーダー。

いわゆる、記憶媒体がカセットテープというアナログ機器だ。

私が将棋ペンクラブ会報の対談や将棋ペンクラブ大賞最終選考会のテープ起こしを担当するようになったのは2002年からだから、もう10年経つことになる。

この間、自分の中で心がけてきたことが三つある。

  1. 毎回、レコーダーの電池は新品で臨むこと
  2. カセットテープも新品であること
  3. ノートも新品であること

電池は、家の近所のオーケーストアで買い溜めしてあった。

だから問題はない。

カセットテープとノートは、対談の直前に買うようにしている。

新しいカセットテープとノートをコンビニで買って、どこかでコーヒーでも飲んで、ゆったりと、対談場所である木村晋介法律事務所へ18:00に到着する計画だった。

しかし・・・

17:00

新宿西口から東口方面へ向かう大ガード下を歩いている時、カセットテープはどのコンビニでも売っているとは限らないことに気付く。7月の最終選考会の時のカセットテープは家の近くのレトロな電気店で買い求めたのだった。

17:01

この近所でカセットテープを確実に置いていそうなのはヨドバシカメラへとドンキホーテ。

どちらへ行くか一瞬迷ったが、目の先100mにあるドンキホーテへ入ることにした。

17:02

ドンキホーテは大手のディスカウントストア。若い日本人女性は「ドンキ」と呼ぶ。若い中国人女性は略さずに「ドンキホーテ」と呼ぶ。

ドンキホーテ店内は「圧縮陳列」と呼ばれる陳列方法を採用しており、隙間なく商品を並べて店内は半ば迷路のようになっており、買い物客に目当てのものを探し出させる宝探し的な要素をもたせているという。

17:03

電化製品は4階で売っていることを確認する。階段を上がって4階へ。

17:04

ドンキホーテに来ていつも思うことは、異国情緒があるということ。

圧縮陳列されている店内は、まるで東南アジアにでも来ているような異国情緒に溢れている。

17:05

電化製品売り場を見て唖然とする。

この迷路のジャングルのような場所の、どこにカセットテープがあるというのだ。

17:06

いろいろと探索をするが、カセットテープは見当たらない。

17:08

アダルトグッズのコーナーに迷い込む。

17:09

まだ、見当たらない。

17:12

自力で探すは無理だ。店の人にカセットテープが置いてある場所を聞く。

「この先の青白く光っているライトの所を左に曲がって、そこから二本目の通路を右に入って、突き当りの手前で斜め前に進んで、三本目の通路を右に行って、少し入った所にあります」

よく覚えているなあと感心したが、当然のことながら私は言われたことを覚えきれるわけがない。「ありがとうございました」と言ってその場を離れる。

進行方向よりも左側にあることがわかっただけでも大進歩だ。

17:18

ようやくカセットテープが置いてある場所にたどり着く。

17:19

少し先にはノートも置いてあった。先にノートを見ておこうと思い、ノートの所へ移動する。

あったのは厚手のノートばかり。

対談一回でノートを使い切る習慣を持っている私にとって厚手のノートは不要だ。

ノートは見送ってカセットテープが置いてある場所に戻ることにした。

ノートは当初の予定通り、木村晋介法律事務所の近所のコンビニで買うことにする。

17:22

行くべき方向を間違えて、カセットテープが置いてある場所に戻るのに遠回りをしてしまったようだ。

17:25

カセットテープをレジへ持っていく。

17:30

4階の売り場から階段を下りて、店の外へ出る。

カセットテープの買い物に30分もかかってしまった。

歌舞伎町には夜の帳が下りている。

「酒を飲みたい」という思いと「マクドナルドでフィレオフィッシュとバニラシェーク」という思いが、同時に脳内を駆け巡る。

17:35

誘惑を振り切るように、靖国通りから新宿通りへ移動。

新宿通りは、歌舞伎町を背景とする靖国通りよりは誘惑は少ない。

新宿通りを真っ直ぐ四谷方向へ向かえば、木村晋介法律事務所がある新宿御苑前に到着する。

17:36

トイレに行きたくなった。あと少しで伊勢丹の前を通る。伊勢丹のトイレへ行こう。

17:37

伊勢丹の店内はものすごく広い。日本橋の三越本店とどちらが広いのだろう、と考えながら店内のトイレを探す。

17:39

かなり奥まった階段を上がった踊り場近辺にトイレがあるのを発見する。

17:40

男性トイレに”清掃中”の看板が・・・

17:41

男性トイレは隔階にあるようで、二つ上のフロアまで階段を上がる。

このフロアの男性トイレにも”清掃中”の看板が・・・

清掃中に入っていっても問題はないのだろうが、やはりそれは味が悪い。

17:43

もう二つ上のフロアへ。

ここのトイレも”清掃中”。

17:45

伊勢丹のトイレは諦めることにする。

行かないトイレで10分も時間を使ってしまったことになる。

階段で1階まで下りる。

17:48

新宿三丁目の交差点を渡って、新宿御苑方面へ。

どこのトイレに行こうか。

よく考えてみたら、木村晋介法律事務所にだってトイレはある。

どちらにしても、コーヒーを飲むのは諦めよう。

17:50

歩いていると見覚えのある顔の女性が。

「おっ」と声をかける。

「あれっ」とその女性。

彼女とは所属する部署は違ったが、10年以上同じ会社で一緒だった。

歳が同じで、よく飲みにも行った。

彼女は、今は新宿御苑前にある会社に勤務しており、この場所ですれ違うのは不思議ではないことだった。

顔を見るのは2年ぶりだが、お互いあまり驚いた様子はない。

「15分くらいコーヒー飲みに行こうか」

ということで、そばにあったコーヒーチェーン店へ。

木村晋介法律事務所には18:00に到着する目論見だったが、厳密には対談が始まる10分前までに着けば大丈夫だ。

17:55

彼女は昨年結婚をしている。男性に人気があったのに、あるいは人気があったから結婚が遅くなったのか。

旦那様は将棋が大好きな人だ。

2年ぶりなのに、話の内容は、1週間ぶりに会った人達がするような世間話。

トイレに行こうと思えば行けたが、特にトイレに行きたいという程でもなくなっていた。

18:15

つらつらと世間話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎていく。

気がつくと対談まであと15分。

彼女と別れて、木村晋介法律事務所へと急ぐ。

18:17

ノートをまだ買っていないことに気がつく。

新宿御苑前のコンビニでノートを購入。

18:25

木村晋介法律事務所に無事到着。

18:30

対談が開始される。

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この後の模様は、将棋ペンクラブ会報春号でご覧ください。