将棋マガジン1992年5月号、「羽生善治の次の一手&詰将棋&クイズ」より。
引っ越し
近々引っ越すことにしました。
場所は同じ目黒で、今住んでいるところから近いです。
部屋の間取りは3LDKで、今のところよりは広くなっています。
この時期に引っ越し? またなんで混み合う時期に、と思われるかもしれませんが、ちょっと事情がありまして。
事情というのは、本を置く場所がなくなってきたからなのです。将棋の本を捨てる訳にはいきませんので。
とは言うものの数年先が心配です。本が増えるたびに広い部屋にしなければいけないのかと思うと。
—–
実家を出て初めて住んだ所は思い出深いものだ。
その後、引っ越しをするとしても、初めて住んだ地域の近辺を選ぶ傾向がある人も多いと言われている
羽生棋王(当時)の場合は目黒区がそうだ。
私の場合は、初めて東京で住んだ所が恵比寿で、その後長く住んだのは白金台。区は違うが非常に近所。
この二つの地域が脚光を浴び始めるのは1995年以降。私は、その直前に別の所に引っ越していた。
都心の僻地と呼ばれていた頃から恵比寿、白金台に愛着を持っていた私に先見の明があったのか、メジャーな街になる直前に引っ越すほど大局観が悪かったのか、自分の中でも評価が分かれている。