丸山忠久五段(当時)「小学生の夏休みの目標みたいかな」

近代将棋1994年1月号、「戌年の将棋まつり」より。丸山忠久五段(当時)の「今年の目標」より。

近代将棋同じ号より。

 昨年3月、大学を卒業して以来、生活にだいぶゆとりができた。この新たにできた時間を利用し、将棋に打ち込もうと思っていたのだが、いざ暇になってみると、なかなかそれができない。どうしてか、と考えてみると、時間自体がそれほどふえていないことに気がついた。つまり、寝すぎていたのである。

 そこで、今年の目標は早起き(小学生の夏休みの目標みたいかな)。これに決めることにした。簡単な(私には難しい?)目標だが、実行できるよう頑張りたい。

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丸山忠久九段は、1993年3月に早稲田大学を卒業しており、卒業してから半年以上経った頃の文章。

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丸山九段は若い頃、米長道場で早朝からVSをやっていたとして知られている。

戦慄の早朝三羽烏

この記事で丸山名人(当時)が語っている、「あのころは、対局日以外でも朝7時に中川さんや森下さんと待ち合わせて指していました」の「あのころ」が、この文章が書かれた以前のことか以後のことかが判断できない。

もし、この文章以後のことだとすれば、素晴らしい有言実行。

この文章以前のことだとすると、「朝7時からではまだまだ甘い、もっと早起きして鍛錬を重ねなければ」という恐ろしい意味になる。

どちらにしても、凄いことだ。

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この近代将棋の「戌年の将棋まつり」では、戌年生まれの羽生善治五冠(当時)、藤井猛四段(当時)も新年の抱負を書いている。

羽生善治五冠(当時)「誰か詳しくこの話を知っていたら私に教えて下さい」

藤井猛四段(当時)、打率0.167