羽生善治棋王(当時)の海外旅行

将棋マガジン1992年7月号、「羽生善治の次の一手&詰将棋&クイズ」より。

勝負を離れて

 5月13日から20日までの8日間、オーストラリア旅行に行きます。一昨年、ちょうど同じ頃に行ってきて以来の海外旅行です。

 前はゴールドコーストが中心でした。今度はパースです。やはり色々と変化に富んだ方が面白いですから。とはいうものの、メンバーは全く変わりません(森けい二九段、小野修一七段、森下六段、森内六段、先崎五段)。きっと旅先での行動も変わらない?と思います。

 外国に行くと勝負を忘れてのんびりすることができます。8日間、思いっきりリフレッシュしたいです。

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今、このメンバーで一緒に旅行をしたら、とても勝負を忘れることはできないと思う。

ちなみに、ここで書かれている”一昨年の旅行”の模様は、先崎学五段が書いている。

森研究会七人旅

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オーストラリアといえば、佐藤康光九段のメガネが波にさらわれてしまった話を思い出す。

メガネをかけて海に入るのは、▲5七玉と同じくらい大胆なことだ。

「同じ関係者とは思えませんね」

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オーストラリアと聞いてまず連想するのは牛肉。

オーストラリアでは牧草を餌とする牛が多数を占めるため、肉質は赤身が多く、硬いという。

このため、オーストラリアの牛肉は、焼肉やしゃぶしゃぶよりも、ひき肉用や、スープやカレー、ビーフシチューなどの長時間煮込む煮物に向いている。

マクドナルドのハンバーガーも、多くがオーストラリア産牛肉を採用している。

ちなみに、仙台の牛タン店はアメリカ産牛タンが主体で、オーストラリア産はあまり使われていないようだ。

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また、オーストラリアで思い出すのは、オリビア・ニュートン・ジョン。美しい歌手だ。

大学1年の頃、当時の東京12チャンネルは午前9時くらいまでテストパターンが映されており、番組が始まるのが9時過ぎだった。テストパターンのBGMでよく流れていたのがオリビア・ニュートン・ジョンの「そよ風の誘惑」。

この曲を聴くと、大学に入学したばかりの頃を鮮明に思い出すことができる。

Youtube「そよ風の誘惑」

社会人になって2年目、営業になって1年目。

ある案件を獲得できて、とても嬉しかった時に流行っていたのが「フィジカル」。

私にとっては、やはり思い出の曲だ。

Youtube「フィジカル」