将棋世界2002年8月号、「森内俊之新名人に聞く」より。
―第3局の対局場(長崎・雲仙)に向かう際、予定の飛行機に乗り遅れた事件がありましたね。品川-蒲田-羽田空港と行くはずが、蒲田駅で成田空港行きの電車に乗ってしまい、次の停車駅が品川だったとか。
森内「鉄道ファンだった自分がこんなチョンボをするなんてと、愕然としました。途中まで行って振り出しに戻ったわけですから、2連勝している身にとっては縁起が悪いという気もして・・・。ただ、関係者の中にもう一人、私と同じミスをした方がいて、少しほっとしました。それに、対局室の下見や前夜祭には間に合ったので、罪はまだ軽かったのではないでしょうか」
―羽田行きと成田行きの電車が同じホームから出ているのだから間違う人もいるでしょう。
(以下略)
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この第3局は、森内挑戦者があと数手指したら投げようとしていた局面で、丸山忠久名人(当時)が自玉のトン死筋を見落とし、森内挑戦者が逆転勝ちすることになる。
タイトル戦の対局に向かう途中、乗り間違えると勝負に好影響が出るのだろうか?
記録によると、三浦弘行八段も1995年か1996年の棋聖戦で、小田急線の鶴巻温泉駅へ向かうところを、途中駅からまったく別方向に分かれる江ノ島行きに乗ってしまい、江ノ島まで行ってしまったことがあるという。
この時の勝敗は、現在調査中だ。