今週の金曜日に開催される第24回将棋ペンクラブ大賞贈呈式の詳細などについてご案内いたします。
日時:2012年9月21日(金)
18:00開場 18:30開演
(終了予定 20:30頃)
場所:スクワール麹町 (東京・JR四谷駅前)
会費:8,000円 (女性は6,000円)
※将棋ペンクラブ会員ではない方の参加も大歓迎です。
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最新の将棋ペンクラブ会報(秋号)の「受賞のことば」からハイライトをピックアップ。
観戦記部門優秀賞
佐藤圭司さん(朝日新聞記者)
受賞作の森内-羽生戦で、対局開始直後に両対局者が笑った場面を書かせてもらいました。その時、立会人と記録係のほかには私しかいなかったと記憶しています。大げさかもしれませんが、私にとっては特ダネです。ぜひ朝日新聞の読者の方にご報告したい、とワクワクしながら一気に書いたのを覚えています。
文芸部門大賞(ノンフィクション)
米長邦雄永世棋聖
「愛人の居ないような男がコンピュータに勝てますか」という私の奥様の言葉は本当の話です。ただし、愛人というのは心の中に持てということだったことを悟ったのが対局の後だったのが、私の一生の不覚でした。
文芸部門大賞(フィクション)
橋本長道さん(作家)
将棋は、魔女だ。少年・少女に煌びやかな盤上の夢を見せて、誑かす。そして、彼らが何者でもなければ、容赦なく外の世界に放り投げる。
私は、放り投げられた一人だった。
技術部門大賞
村山慈明六段
一つの戦型に特化した技術書を書くのは案外難しい作業だ。変化も相当細かくなるうえ、全体の流れも分かりやすくまとめなければならない。また今回はある一つの形を出初めから最新の変化まで完全網羅した。基本的には最新型の戦術書だが、この部分も今までにはない試みであった。
技術部門優秀賞
広瀬章人七段
研究全盛の時代で個性的な将棋を指すのが難しくなっている中、このように戦法で名前を覚えてもらえるのは棋士としてとても光栄なことです。改めてタイトル戦の反響の大きさというものを肌で感じました。
特別賞
谷川浩司九段
新幹線の中で、弁当を食べて、昼寝をして、作りかけの詰将棋を考える。この三時間は、誰にも邪魔されない至福の時です。
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パーティのとき指導対局コーナーが設けられます。
指導棋士は大庭美夏女流1級です。
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[式次第]
○開会の辞
○審査員講評
○表彰式
○受賞者スピーチ
○乾杯
○ご歓談 (立食形式のパーティー)
※色紙や本などが当たる抽選会もあります。
※会の終了後、二次会も予定されています(別会費)。