2013-05

棋士のエピソード

羽生善治棋王(当時)が副立会人の名人戦の夜

昨日の記事に、元・近代将棋編集長の中野隆義さんからコメントをいただいた。 負けちゃった棋士は皆、燃やし損ねた闘志を持っているんですね。素人考えでは、次の対局に回せばいいのにと思うのですが、どうもそうはいかないもののようです。おそらく、燻った...
棋士のエピソード

阿部隆五段(当時)「池崎さん、マージャンをしましょう。いま郷田君と一緒なんです」

近代将棋1991年12月号、故・池崎和記さんの「福島村日記」より。 某月某日  珍しく早起きして原稿を書いていたら電話が鳴った。時計を見ると8時35分。阿部五段からだった。嫌な予感がする。  「池崎さん、マージャンをしましょう。いま郷田君と...
棋士のエピソード

将棋の神様

近代将棋1991年1月号、「新春特集 羊年集合!」の、阿部隆五段(当時)「一夜の夢」より。  昨年の夏が終わったのは6月5日だった。第31期王位戦対福崎文吾八段戦に投了した瞬間僕の夏が終わったと思った。  この一番、勝った方が挑戦者決定戦に...
随筆

先崎学五段(当時)を飲みに誘った羽生善治棋王(当時)

近代将棋1991年8月号、弦巻勝さんのグラビア「B級1組(6月7日午後9時頃)」より。  棋士達の命を切りつめる順位戦がまた始まった。C2クラスは一局負けても順位によっては上がれない。先崎はその初戦に負けた。「もう僕の一年が終わりました」。...
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升田流NHK杯戦解説

近代将棋1991年6月号(升田幸三実力制第四代名人追悼特集号)、故・永井英明さんの編集手帳より。  升田先生とはNHK杯戦の解説でも何回もごいっしょしました。  仕掛けたところで、先生は6、7枚の駒をはぎとって、結果の局面を並べる。途中の指...