棋聖戦第3局対局場「沼津倶楽部」

棋聖戦第3局は、静岡県沼津市の「沼津倶楽部」で行われる。→中継

「沼津倶楽部」は、旧ミツワ石鹸二代目・三輪善兵衛(1871〜1939)が、別荘として大正初めに建設した本格的な数寄屋造りの建物。建設された当時は、全室が茶室になっていたという。  

第二次世界大戦中は帝国陸軍に接収され将校たちの静養所となったが、戦後は大蔵省の管轄に。

そして1946年、時の大蔵大臣の石橋湛山らが買収し、社団法人沼津倶楽部が設立される。

沼津倶楽部はその後、料理が好評だったため割烹料理店となるが、近年は経営が立ちいかなくなり、空き家として放置されていた。

その「沼津倶楽部」を、レストランを備えた宿泊施設として再興させたのが、株式会社プロジェクトN代表・北山雅史氏。

北山雅史氏は1980年に栄光ゼミナールを設立し、長らく代表取締役を務めていたが、2008年に退任、同年から新しい会社を興している。

栄光ゼミナールといえば、栄光ゼミナール杯や栄光キッズカレッジなど2008年以前から将棋との関わりが深い。

これは私の想像だが、今回、「沼津倶楽部」が対局場となったのも、将棋界がその時の恩返しをする意味合いもあるのかもしれない。

そうだとしたら、とてもいい話だと思う。

〔沼津倶楽部の料理〕

沼津倶楽部のフレンチレストラン「LE RESTAURANT」は、ミシュラン一ツ星を獲得した原口広氏がシェフを務める。

原口シェフは、フランスの三ツ星レストラン「ルキャ・キャルトン」「アンフィクレス」「パティスリークレマン」等で修業経験を積み、“テリーヌの天才”と呼ばれる。

「LE RESTAURANT」の料理は,味付けは控えめに、素材自体の滋味や香りを大切にした料理の数々は、食べ応えと軽やかな食後感の両方を得られると好評だという。

来店客のオーダー内容を記録し、再訪時にメニューが重ならないようにするなど細やかな配慮もされている。

最高のロケーションで、至高のフレンチ。

「LE RESTAURANT」の昼食は次の通り。

【3,500円】

アミューズ・オードブル・メイン(魚料理or肉料理のチョイス)・デザート・カフェ&焼き菓子

【4,000円】

アミューズ・オードブル・スープ・メイン(魚料理or肉料理のチョイス)・デザート・カフェ&焼き菓子

【5,000円】

アミューズ・オードブル・魚料理・肉料理・デザート・カフェ&焼き菓子

〔昼食予想〕

予想は非常に難しい。

地元名物は、駿河湾の魚介類と、地元特産の「あしたか牛」を使った料理。

羽生善治棋聖

第一候補:シーフードピラフ

第二候補:プレンチのコース

渡辺明竜王

第一候補:あしたか牛ロース肉、カベルネソーヴィニヨンで仕上げた赤ワインソースとロックフォールの軽いア・ラ・クレーム

第二候補:フレンチのコース