2年前、「王位戦挑戦者決定戦を占う」というブログ記事を書いた。
要約すれば、
前年の紅白歌合戦で勝った組と逆の色の組代表が王位戦挑戦者になる確率が非常に高い(12年間で10回)
ということ。具体的には、
99年紅白歌合戦白組勝利→00年挑戦者 谷川浩司棋聖(紅組)
00年紅白歌合戦紅組勝利→01年挑戦者 屋敷伸之七段(白組)
01年紅白歌合戦白組勝利→02年挑戦者 谷川浩司九段(紅組)
02年紅白歌合戦紅組勝利→03年挑戦者 羽生善治竜王(紅組)★
03年紅白歌合戦白組勝利→04年挑戦者 羽生善治名人(紅組)
04年紅白歌合戦紅組勝利→05年挑戦者 佐藤康光棋聖(白組)
05年紅白歌合戦白組勝利→06年挑戦者 佐藤康光棋聖(紅組)
06年紅白歌合戦白組勝利→07年挑戦者 深浦康市八段(紅組)
07年紅白歌合戦白組勝利→08年挑戦者 羽生善治二冠(紅組)
08年紅白歌合戦白組勝利→09年挑戦者 木村一基八段(紅組)
09年紅白歌合戦白組勝利→10年挑戦者 広瀬章人五段(紅組)
10年紅白歌合戦白組勝利→11年挑戦者 羽生善治名人(白組)★
「前年の紅白歌合戦で勝った組と逆の色の組代表が王位戦挑戦者になる」ということが、12年の間に10回起きている。
残りの2回(★紅白歌合戦と王位戦挑戦者決定戦の勝ち組が同じ色)は、両方とも羽生善治四冠が挑戦を決めた時のもの。
羽生二冠(当時)は、こういうところでも超人的な威力を発揮しているということになる、と結んだ。
—–
この記事を書いた直後の2012年の王位戦挑戦者決定戦は、渡辺明竜王(当時)と藤井猛九段の戦いとなった。
2011年の紅白歌合戦は紅組勝利。
渡辺竜王は紅組、藤井九段は白組。
結果は、藤井九段(白組)が勝って挑戦者となった。
「前年の紅白歌合戦で勝った組と逆の色の組代表が王位戦挑戦者になる」ことが続いた。
—–
昨年はどうだったろう。
2012年の紅白歌合戦は白組勝利。
王位戦挑戦者決定戦は行方尚史八段(紅組)と佐藤康光九段(白組)で争われ、行方八段(紅組)が挑戦者に。
「前年の紅白歌合戦で勝った組と逆の色の組代表が王位戦挑戦者になる」が更に続いた。
—–
ところが、今年。
2013年の紅白歌合戦は白組勝利。
王位戦挑戦者決定戦〔木村一基八段-千田翔太四段〕は木村一基八段(白組)の勝利。
2000年以降の王位戦挑戦者決定戦で14回中12回も続いたジンクスを、羽生四冠以外で木村八段が初めて打ち破った形となっている。
今期の王位戦七番勝負は、木村一基八段が大暴れをしそうな予感がする。どちらが勝っても4勝3敗と予想したい。