2015-07

棋士のエピソード

神戸組百花繚乱

将棋世界1983年8月号、中平邦彦さんの「神戸だより」より。  この原稿、箱根のホテル「花月園」で書いている。  締切日を過ぎているが、なにしろ名人戦が決まらないことには何も書けない。箱根はその6局目。二転、三転、そして四転してついに谷川新...
日記など

バトルロイヤル風間『オレたち将棋ん族 エピソード1:2005年~2009年』出版記念ぼんぼこまつり

バトルロイヤル風間さんが週刊将棋に連載している4コマ漫画『オレたち将棋ん族』の単行本第一弾(エピソード1:2005年~2009年の全作品収録)が8月上旬に出版されます。 一昨日から印刷会社で印刷を開始しているとのことなので発売日の発表はこれ...
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「心優しき青年 井上慶太四段」

将棋世界1983年4月号、「今期3人目の新四段 心優しき青年 井上慶太四段」より。  大野八一雄、加瀬純一両四段に続き、今期3人目の新四段が誕生した。19歳になったばかりの井上慶太四段がその人である。  2月4日、神吉宏充三段に逆転勝ちし1...
随筆

「残念ながら、指し手が邪魔をして血の雨を降らせることがでけん。前言取り消しだよ、ご免な」

将棋世界1983年2月号、故・天狗太郎さんの「名将戦の一日」より。  『週刊文春』の名将戦の観戦記に、私は情熱を傾ける。9期めを迎えて、おそらく200局近くは書かせていただいたことだろう。  観戦記者生活は、37年めになる。正確に勘定できな...
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非業の天才棋士

将棋世界1983年1月号、金子金五郎九段の「将棋を考える」より。  われわれプロは感覚という言葉を使う。たとえば、同じ棋力の同士の対局がすんだ後、感想戦に移ったとき「この手は自分の感覚とちがっていた」などという。大局的な意味であるが、その手...