将棋というゲームを作り上げる世界コンテスト

将棋世界2001年6月号、内藤國雄九段の第19回全日本プロ将棋トーナメント決勝五番勝負〔谷川浩司九段-森内俊之八段〕第2局観戦記「終盤の波乱」より。

 専門誌の売上、テレビの視聴率、クラブの来客数、いずれも芳しくなく将棋人口は減少しているのではないか。こういう危惧を語ると「いろいろ波はあっても、将棋は絶対に大丈夫です」と太鼓判を押してくれる人がいる。その人は井沢元彦著「逆説の日本史」に述べられている論説を読んでその意を強くしたという。

 これによると、世界中にチェスを含め将棋はたくさんあるが、源は一つ。

 これは源であるゲームをどのようによりよく作り替え、作り上げていくかというコンテストが世界中で行われた結果とみて差し支えない。そのなかで日本の将棋が断然世界一であるということを井沢氏はいろいろな判定基準を元に力説されている。我々プロ棋士は先人の知恵に感謝するとともに、世界一優れたゲームに携わっているという誇りを持ってこれからも歩んでいくべきだと改めて思ったことである。

(以下略)

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「源であるゲームをどのようによりよく作り替え、作り上げていくかというコンテストが世界中で行われた結果」という視点は非常に斬新だと思う。

源であるゲームとは、インド古代のチャトランガ。

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オムライス、トンカツ、カツカレー、焼き餃子、エビフライ、スパゲティナポリタン、ハヤシライスなど、海外の似た料理を日本流に作り替え、素晴らしいものにしているケースも数多い。

料理といえばタイトル戦昼食予想、今期の竜王戦では第1局から第7局まで全く記事を書きませんでしたが、来年1月の王将戦から復活します。

今期の竜王戦の昼食予想記事を書かなかった理由は、書こうというモチベーションが全く起きなかったから、ただそれだけです。

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