2020-01

読む

羽生善治前竜王(当時)「カナダ、ヨーロッパなどがいいかな。フランクフルトへもまた行きたいと思っています」

将棋マガジン1991年5月号、羽生善治前竜王(当時)の「懸賞 次の一手」より。  順位戦がひと区切りつく4月頃、たいがいの棋士はその時期に旅行をするようです。  私は昨年オーストラリアに行ってきましたが、今年はまだ予定も立てていません。  ...
自戦記

米長邦雄王将(当時)「最善手はどちらか。私は八王子の羽生善治邸へ出掛けて行って教えを請うた」

将棋世界1991年5月号、米長邦雄王将(当時)の連載自戦記〔第40期王将戦七番勝負第3局 対 南芳一棋王〕「温故知新」より。  近年、将棋の戦術が大きく変容を遂げているということであるが、ここらで昨今の流れをまとめてみたいと思う。  かつて...
奨励会

先崎学五段(当時)「皆さんも本当の将棋ファンを自認するならば、奨励会の三段リーグの結果に一喜一憂されるがよろし」

将棋世界1991年5月号、先崎学五段(当時)の「公式棋戦の動き」より。 新人王戦  奨励会の三段というと、昨今の新四段の抜群たる活躍をみても相当な実力を持っていると思うのだが、『将棋ジャーナル』誌によるとアマトップとの対抗戦ではほぼ五分の星...
自戦記

羽生善治棋王(当時)「家に帰って所司五段の『横歩取りガイドⅡ』を見ました」

将棋世界1991年5月号、羽生善治棋王(当時)の連載自戦記〔第24回早指し戦決勝 対 加藤一二三九段〕「33手目の敗着」より。  今回は早指し戦の決勝、加藤一二三九段との一戦を見ていただきます。  私にとって早指し戦の決勝は初めての進出です...
読む

先崎学五段(当時)「竜王を獲ったときより、うれしそうな顔をしている」

将棋マガジン1991年6月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:羽生善治 独り立ちの勲章」より。  いま考えると、四、五段時代の羽生は、将棋の常識を変えかねない一面をもっていた。序盤の作戦勝ちとか、中盤、指しやすそうだとかの常識が、この少年には通...