「出だしの成績もいい。それ以上にツラ構えが良かったのである」

将棋マガジン1994年12月号、駒野茂さんの「スポットライト奨励会」より。

有望そうな新人

 9月の第2例会から、新入会員が参加。その中で、渡邊明6級と阿久津主税6級が目を引いた。

 出だしの成績もいい。それ以上にツラ構えが良かったのである。

 天才、という言葉の粗製乱造はしたくないので、とりあえず、有望か。

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渡邊明6級(10歳)、阿久津主税6級(12歳)とも、初めての例会で3勝0敗。(2回目の例会では共に初戦に敗れ2勝1敗)

同期には橋本崇載6級(11歳)や佐藤慎一6級(12歳)もいたが、初の例会ではそれぞれ1勝2敗と2勝1敗。

初めての例会で3連勝の二人のインパクトが大きかったのだと考えられる。

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将棋世界1995年1月号、小林宏五段(当時)の「東西奨励会成績」より。

 新入会でさっそく昇級者がでた。阿久津が入会後9勝2敗。渡邊が9勝3敗で共に5級へ昇級した。二人共、入会試験が8勝1敗の好成績だったので、5級入会でもいいんじゃないかと中村幹事と話し合った経緯がある(9勝0敗なら無条件にそうするつもりだった)。結局6級入会ということにしたのだが、これは正解だったと思う。5級で入会するよりも、5級に昇級して勢いをつけた方が良い。そういう訳で、まずは順当な昇級といえそうだ。

 渡邊は10歳で小学4年生。調べた訳ではないが、おそらく過去の新入会員の中でも10歳というのはそんなにはいないと思う。

(以下略)

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なるほど、渡邊少年も阿久津少年も、入会試験の時から注目をされていたということになる。

実力があれば、6級で入ってもすぐに実力相応の級に上がっていくものだ。

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「渡邊は10歳で小学4年生。調べた訳ではないが、おそらく過去の新入会員の中でも10歳というのはそんなにはいないと思う」

藤井聡太二冠も10歳(小学4年)で奨励会(6級)に入会している。

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「面構えがいい」は、将棋の強い子供に対する最高級の褒め言葉の一つ。

入会したばかりの奨励会員を見て将来性を予言できるというのも、ものすごいスキルだと思う。

 

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