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羽生善治五段(当時)の「将棋史上に残る一手」

将棋世界1989年1月号、米長邦雄九段の第19回新人王戦決勝〔羽生善治五段-森内俊之四段〕決勝三番勝負第2局「将棋史上に残る一手」より。 新年号から久しぶりに講座を連載させて頂く事となった。題名の通り、その月々のこの一局という事で、強烈に印...
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「世代の大転換はそうあるものじゃない。旧人に余力がまだ認められ、若手同士競い合っているうち消耗して行くから、全体的に見れば自然な移行状態を示すはずである」

将棋世界1988年5月号、二上達也九段の「解析 中原将棋・谷川将棋 世代交代成るか」より。 棋風を形作るものとして、性格的なものは無視できないが、基本となるべき将棋に対する考え方が何時形成されたのか考えてみたいことどもである。 筆者自身ふり...
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何を考えているのか全く読めない棋士、思ったことは何でも話す棋士

将棋マガジン1991年3月号、高橋呉郎さんの「田中寅彦 快活すぎる闘志」より。 ポーカーフェイスの効用は、相手に心の動きを悟らせないところにある。プロ棋士にも、われわれシロウトがみれば、ポーカーフェイスの持ち主と思える棋士がかなりいるけれど...
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「何とでもなるんだから、いつやめたっていいんですよ」

将棋世界1988年5月号、五十嵐豊一九段の「現役引退の弁」より。 順位戦で6連敗を喫した日、私は現役からの引退を決意した。遅きに過ぎた決断だったようにも思う。 近年の惨憺たる私の成績が、目に余るものだったことは間違いない。「九段の権威を何と...
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皇室と将棋

将棋世界1989年3月号、丸田祐三九段の「皇室と将棋」より。 将棋がお好きだった、昭和天皇が、1月7日に崩御されました。 天皇の将棋が知られたのは、昭和30年春、天皇と皇太子が将棋を指されて、皇后はじめ御一家がそれを御覧になられているのどか...