昨日の記事の近代将棋1989年7月号で驚くべきことを発見した。
表2(表紙の裏側)の1頁広告。
「音声秒読付対局時計・ボイスワン」新登場とある。
和服を着た女性が、対局時計を持って微笑んでいる。
キャッチコピーは「秒を読むのは、私です」。
昨日の段階では、鈴木京香に似た人がモデルをやっていたんだなと軽く考えていたが、今日あらためて真面目に見てみると、どう見ても和服の女性は鈴木京香さんの顔。
Wikipediaなどで調べてみた。
鈴木京香さんは大学時代に「仙台SOSモデルエージェンシー」に所属してモデルとして活動していた。1989年7月公開の「映画愛と平成の色男」で女優デビュー。この時はまだ端役で、本格的に人気が出たのは1990年から。
このことから、モデルが鈴木京香さんだと仮定した場合、この広告は女優デビュー前の「仙台SOSモデルエージェンシー」時代のものと推察できる。
そして「音声秒読付対局時計・ボイスワン」の製造発売元は福島県いわき市の会社。一方、「仙台SOSモデルエージェンシー」は東北最大のモデルエージェンシーで、仙台圏のみならず東北各県を営業領域としている。
これらのことを総合的に考えると、近代将棋1989年7月号のこの広告のモデルは、ほぼ100%に近い確率で鈴木京香さんであるということができる。
鈴木京香さんは1968年5月31日が誕生日なので、左の頁のカラーグラビアの林葉直子女流王将(1968年1月24日生まれ)とほとんど同年代。
ところでこの対局時計、現在では販売されていないと思うが、気になるのは「秒を読むのは、私です」というコピー。
鈴木京香さんの声による秒読みなのだろうか、それとも違う女性による秒読みなのか。
とても気になる…