最短手数の将棋 将棋雑文 2009.08.012014.06.19 佐藤大五郎九段の話が出たので、最短手数の将棋を。 1974年棋聖戦予選。 佐藤大五郎八段(先)-中原誠名人戦 佐藤大五郎八段、鬼殺しの出だし。 ▲6五桂と跳ねられてからの△6二銀は悪手だが、このタイミングでの△6二銀は鬼殺しに対して最も有効な手。△4二玉で5三の地点を補強したうえで△5四歩と突いたりすると、鬼殺しの狙いは封殺される。 まだ10手しか指していない午前中に「だめだ。こんな指し方は名人に対して失礼だ」とつぶやき、佐藤大五郎八段は投了した。