棋聖戦第1局対局場「旧吉田家住宅」

羽生善治棋聖に深浦康市九段が挑戦する棋聖戦第1局は、千葉県柏市の「旧吉田家住宅」で行われる。→中継

吉田家は大規模に農業を営みながら代々名主の職を務めていた。また文化2年(1805)から醤油醸造業に進出し、天保2年(1831)から穀物商を営むなど在郷商人としても成長した。

明治の頃の吉田家は、東西に細長い広大な屋敷地を東西に二分して、東半を宅地、西半を醤油醸造場としていたが、関東大地震により醸造場が倒壊したことなどから醸造業を廃業。

その後、醸造場跡地は吉田家の新宅となり、南面の畑は1996年に芝地にされた。旧宅地・建物と芝地は2004年に柏市に寄贈された。

現存する旧吉田家住宅は、一部を除いては江戸末期、天保年間から幕末まで継続的に建設が進められた。

名主であった吉田家の豪農ぶりが分かる江戸時代末期の貴重な文化財だ。

〔昼食予想〕

「旧吉田家住宅」に食事の施設はない。

どこから昼食を持ってくるかが難しい。

前夜祭が行われた「三井ガーデンホテル柏」から昼食を運ぶことも考えられるが、直線距離で3km、バス路線の距離で6.4km。短時間での搬送には困難が伴いそうなので、「三井ガーデンホテル柏」のメニューではない可能性が高い。

柏市に隣接する野田市で行われた女流名人位戦では、松花堂弁当が取り寄せられた。

今回もそのような形態である可能性が高い。

羽生善治棋聖、深浦康市九段とも、「松花堂弁当」と予想したい。