将棋世界1999年7月号、神吉宏充六段(当時)の「今月の目 関西」より。
早速ですけど、四月三十日にNHK・BS2で放送された「羽生善治の新大逆転十番勝負」はご覧になられました?投了図から羽生四冠が負けた方を指し継いでタレント強豪と戦うこの企画、前回にもましてパワーアップした内容で大好評やったみたいですねん。
(中略)
その天才ハブにスタッフと番組内で、ある難問を仕掛けましてん。それは盤面記憶クイズ。30秒盤面を見せてすぐに再現してもらうというもの。放送では時間の関係でカットされたが、羽生先生はいとも簡単に再現してしまう。流石である。
それではと、駒を寿司ネタにして挑戦してもらった。皆さんイメージできます? 例えば玉は玉子、飛車角はイクラとウニ、歩はカッパ巻きという具合。私は本番前ちょっとイメージでやってみたが、これが全然浮かばない。でもひょっとしたら天才ハブなら・・・と思ったが、本番でいきなりその寿司盤面をみるなり「はあ~こんなの出来るわけないじゃないですか!」 良かった、少しは羽生先生が人間で・・・・・・。
(以下略)
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麻雀牌の木目の模様をすぐに憶えてしまうと言われた丸田祐三九段なら、寿司盤面でも再現できたかもしれないが、それでも相当に難しそうだ。
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1997年7月は、ノストラダムスの大予言で、「1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう」と予言された月。
この号のバトルロイヤル風間さんのマンガでは、当然この話題が取り上げられており、4編ともノストラダムス関連4コママンガ。
そのうちの一編、「ネコ山一門のノストラダムス」。
1コマ目
弟子「いよいよですねー 恐怖の大王が降ってきてぼくより強い人がみーんないなくなったとしたら」
2コマ目
弟子「ぼくが七冠王ですね」 ずおおお(擬音)
師匠「・・・・・・・・・」
3コマ目
師匠「しかし 7月が終わると その妄想をできなくなるな」
4コマ目
弟子「そうなんです それを思うと恐怖で恐怖で それだけをささえにこの20年間生きてきましたから」
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台詞だけではなくマンガがあれば10倍楽しめる。
今でも、私はネコ山一門シリーズのファンだ。