森内俊之名人と佐藤康光王将の『アメリカ横断ウルトラクイズ』

将棋世界2003年8月号、「クイズ大好きの森内名人 男女解答王とクイズ談義」より。

―森内さんは少年時代からクイズ好きだったそうですね。

森内 そうです。母がクイズ好きだったものですから、その影響で私も子どものころからテレビで『アップダウンクイズ』や『クイズダービー』をよく見ていました。18歳のときからは『アメリカ横断ウルトラクイズ』に毎年参加しました。

水津(男性解答王) あのクイズ大会はアメリカを目指して1ヵ月ぐらいかけて行うんですが、時間が自由になる学生さんとかフリーの人しか参加できないんですよ。

森内 ある年から予選会場は東京ドームでした。◯☓のサドンデス方式で、参加者は答えによって1塁側・3塁側に分けられ、人数がある程度しぼられたところでグラウンドに降りられるんです。

水津 そこまでいきましたか(笑)

森内 どうでしたかね(笑)。ある年、連れがほしくて佐藤康光さん(王将)と一緒に参加したんですが、彼の答えはだいたい8割は不正解でしたね(笑)。

(以下略)

—–

佐藤康光王将は1990年代、将棋以外のゲームで勝負弱いという定評があった。

運の良い棋士とそうでもない棋士(後編)

その負のエネルギーを将棋でプラスに転じる佐藤康光王将。

クイズの正解率が低かったのも、1990年代の佐藤康光王将らしくて微笑ましい。