19:15
パーティーが始まる。
私はビールが苦手なのではじめからウイスキーの水割り。
19:20
三浦弘行八段とお話をする。
観戦記のことや女性ファンのことなど。
三浦八段は、今年4月の名人戦のニコニコ生放送解説で”みうみう”としてブレイクしてから、より一層、懐が深くなったような感じがする。
私は去年から抱いていた疑問を三浦八段にぶつけてみた。
「去年の将棋年鑑で好きな料理を”きのこ料理”、今年の将棋年鑑で好きな食べ物を”きのこ”と答えられていますが、きのこ料理とは具体的にどのような料理なのですか?」
ロシア料理に”壺入りきのこ”という料理があるが、これはキノコも入ったボタージュスープのようなものでキノコが主役ではない。
”松茸の土瓶蒸し”もあるが、これは料理というよりも酒のつまみ。
きのこ料理という言葉から思い浮かぶメニューが見当たらないのだ。
三浦八段は答えてくれた。
「きのこ自体が好きなんです。いろいろな料理に入っているきのこが好きなんです」
なるほど。
「でもナメコだけは好きでも嫌いでもないといったところです。それから毒キノコは嫌いです」
三浦八段ファンの女性の方なら、絶対に知っておいたほうが良い情報だ。
19:35
大庭美夏女流1級とプロレスのお話。
大庭美夏女流1級のプロレス好きは有名だが、特にDDTという団体の話題になる。
DDTはエンターテインメント色の強いプロレス団体で、男色ディーノ、ゴージャス松野などの超個性派レスラーも所属している。
私もDDTの試合は、DDTフリークの友人に連れられて6回ほど見に行っている。
例えば男色ディーノは、入場する時、会場にいる多数の男性観客にキスをしまくる。
私は幸いにも被害に遭ったことはない。
19:45
会は盛況。
参加者数が特に多かったわけではないが、非常に賑やかで密度の濃い雰囲気。
私も水割りが進む。
19:50
来場棋士からの祝辞。
面白いスピーチが続く。
会の模様がネット配信されていれば、喜ぶファンの方も多いだろうなと思った。
20:10
木村一基八段とお話をする。
木村八段には先月とてもお世話になったので、そのお礼もする。
木村八段も三浦八段も、贈呈式には何度も来ていただいているが、木村八段と三浦八段の同時出席というのは2005年9月以来。
この時、竜王戦挑戦者決定三番勝負(木村-三浦戦)が行われる前の週だった。
「あの時、三浦君と四ツ谷駅でバッタリ遭遇したので僕が声をかけると、三浦君は全く無視。
贈呈式の会場内でも僕を避け続けていた」
と、木村八段は笑う。
木村八段と三浦八段は年齢的に学年が同じで仲も良いが、大きな勝負を前に、三浦八段は勝負師モードに入っていたのだろう。
「あの翌年の1月、NHK杯戦の森下-三浦戦の観戦記を書かせていただいたのですが、その時の解説が木村先生でした」(→三浦弘行八段の真骨頂)
と私が話すと、
「ああ、あれは森下先生が振り飛車にした一局でしたね」
と木村八段。
「普段なら終わったあと皆さんとお昼ごはんをご一緒するのですが、あの時は用事があってお先に失礼した日でした」
そうだった。あの日は編集担当の小暮さんが森下九段と、私は三浦八段と昼食に行っている。
6年以上前のことを正確に憶えている木村八段の記憶力に、私は驚くばかりだった。
その後、木村八段は、佐藤圭司さん達とともに夜の街へ。
20:25
角建逸さんと久々にお会いする。
角さんは元・将棋世界編集長で、1993年には「詰将棋探検隊は行く」で将棋ペンクラブ大賞一般部門佳作を受賞されている。
私は、角さんが日本将棋連盟手合課長だった16年前に仕事でお世話になったことがある。
角さんは現在は詰将棋書籍の編集・発行を行なっており、谷川浩司九段の『月下推敲』も角さんが関わっている。
20:30
中締め。
そういえば、飲んでばかりであまり食べていなかった。
それだけ会話が弾んだ会だったといえる。
素麺があったので、生姜をたくさん入れて食べる。
20:45
それぞれの二次会へ。
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ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。